18日のアジア市場で金価格が約3カ月ぶりの高値に上昇した。アジアの一部地域で新型コロナウイルス感染が再拡大したのを受け、世界的な景気回復ペースを巡る懸念が再燃した。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)でインドの農村部では「家族全員」が 犠牲になるケースも報告されており、公式統計よりもはるかに深刻な危機だとの声が増えている。世界経済フォーラム(WEF)はシンガポールで8月に予定していた年次総会を 中止する。タイでは感染者数が急増した。
19日には米連邦準備制度理事会(FRB)が4月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する予定で、景気回復と「一時的な」インフレという定義についての当局者の見解を探る手掛かりとして投資家は注目しそうだ。
シドニーの貴金属ディーラー、ガーディアン・ゴールド・オーストラリアの事業開発マネジャー、ジョン・フィーニー氏は「インフレ懸念がついに貴金属価格の上昇につながっているようだ」と述べ、コロナウイルスのアジア太平洋地域における変異など、安全資産買いにつながる多くの不確実性があると分析した。
金スポット価格は一時0.4%高の1トロイオンス=1873.82ドルと、1月29日以来の高値。シンガポール時間午後0時16分(日本時間午後1時16分)時点では1868.01ドル。
原題:
Gold Advances to Three-Month High on Virus Woes, Inflation(抜粋)
金価格が約3カ月ぶり高値、新型コロナ感染再拡大やインフレ懸念で - ブルームバーグ
Read More
No comments:
Post a Comment