マンションの売却を検討するときは、相場情報を正しく把握しておくことが大事です。売却価格の目安となる相場は、インターネットを通じて自分で調べることができます。所有するマンションと似たような物件の取引価格をチェックすれば、実際に売却をするときの参考になるでしょう。また、少しでも高くマンションを売るためには、不動産会社と緊密なコミュニケーションを取ることが重要です。今回はマンションの相場情報の調べ方や高く売るためのポイントを解説します。
マンションの売却相場を把握しておくメリット
不動産は売主と買主が合意した金額で取引をされるものであって、決められた定価というものがありません。そのため、売却価格の目安となる基準が必要であり、相場を把握しておくことは重要です。
売主にとって相場よりも売り出し価格が安ければ損をしてしまいますし、高ければ買い手が見つからなくなってしまうので適正な範囲で金額を設定する必要があります。詳しい売却価格は不動産会社に査定をしてもらって決めていくのですが、会社によって査定額にバラつきがあるので判断基準を把握しておくと安心です。
主要エリアの相場情報
マンションの売却価格を考えるときは、取引の多い主要エリアの相場を把握しておくと便利です。国土交通省が提供している「不動産取引価格情報」の2020年第1四半期~第3四半期のデータを基にまとめると、中古マンションの売却相場は以下の通りです。
エリア |
平均売却価格 |
---|---|
東京 |
3,695万円 |
神奈川 |
2,620万円 |
千葉 |
2,041万円 |
埼玉 |
2,120万円 |
愛知 |
2,048万円 |
大阪 |
2,264万円 |
京都 |
2,390万円 |
滋賀 |
2,678万円 |
福岡 |
1,658万円 |
首都圏では、東京や神奈川で売却価格が高いのが分かります。近畿地方では大阪や京都が高く、滋賀の上昇が目立ちます。
マンションの価格は築年数が影響していることが多いため、売却価格が上昇しているエリアは新築マンションの建設が盛んで、地価が上昇している傾向にあると考えられます。
「不動産取引価格情報」のサイトからは各都道府県の相場を調べることができるので、気になるエリアを検索して、売却価格の目安を把握してみましょう。
インターネットで売却相場を調べる方法
マンションの売却価格はインターネットを通じて、自分で調べることが可能です。主なものとして、取引情報提供サイト、シミュレーションサイト、不動産情報ポータルサイトの3つがあり、それぞれ特徴が異なります。
取引情報提供サイトは取引事例から相場を把握するものであり、「レインズマーケットインフォメーション」などが挙げられます。11万件を超える全国の物件情報から、必要事項を入力すれば検索可能です。
シミュレーションサイトは時間をかけずに相場を調べたい人におすすめであり、スマートフォンやパソコンから手軽に査定額を知ることができます。条件を入力すれば、AIが同じような物件から査定額を算出してくれるのが特徴です。
そして、不動産情報ポータルサイトは周辺地域や特定物件の売り出し価格を調べたい人に向いています。LIFULL HOME’Sでは「プライスマップ」「住まいインデックス」で過去の事例から参考価格を見ることができます。ただ、売り出し価格は実際に取引をされた成約価格ではないので、あくまでも参考価格として捉えておきましょう。
マンションの売却で不動産会社を見極めるポイント
マンションを少しでも高く売るためには、売却の仲介を依頼する不動産会社選びが重要になります。同じ物件であっても、会社によって強みが異なる(マンションの仲介が得意、一戸建ての仲介が得意等)からです。
マンションの売却を考えるならば、過去の取引実績などを参考にしてマンションの仲介に強みを持っている会社を選ぶようにしましょう。また、初めから1社に絞り込んでしまわずに、複数の会社を比較して選ぶことも大切です。
ただ、1社ごとに査定依頼をお願いするのは手間もかかってしまうので、一括査定サービスを活用してみましょう。LIFULL HOME’Sの売却査定サービスを利用すれば、Webから必要事項を入力するだけで、複数の会社に対して簡単に査定依頼を行えます。
2,700社を超える不動産会社の中から選ぶことができるので、安心して任せられる会社を見つけられます。査定依頼をすれば即日~3日以内に結果が送られてくる仕組みとなっているので、素早く査定額を知ることができます。
また、「大まかな査定額を知ってから相談をしたい」「高く売却できそうなら不動産会社にお願いしたい」という方は、メールアドレスのみの登録で利用可能な匿名での簡易査定を利用してみましょう。物件の概算価格を見てから売却相談をする会社を探せるサービスなので、気軽に使うことができます。
そして、査定額に問題がなければ実際に現地まで出向いて査定をしてもらう、訪問査定をお願いしましょう。訪問査定では物件の状態や周辺環境などを加味してくれるので、より正確な査定額が分かります。
担当者と直接やりとりをする機会にもなるので、気になる点は遠慮せずに質問してみることが大切です。その際、担当者の人柄や応対のていねいさなどをチェックしてみると、安心して売却を依頼できるはずです。
マンションの売却の流れ
マンションの売却をスムーズに進めるためには、査定から引き渡し・決済を行うまでの全体的な流れを把握しておくことが肝心です。売却完了までには3~6ヶ月程度かかるのが一般的であり、売却の流れを示すと以下のようになります。
■売却準備・査定
↓
■不動産会社を選ぶ
↓
■売却プランを決める・媒介契約
↓
■販売活動・内覧対応
↓
■売買契約
↓
■引き渡し・決済
物件の状況や不動産会社が販売活動にどれくらい熱心に取り組んでくれるかによって、実際の売却までにかかる期間は変わってきます。また、住宅ローンを返済中の場合には、売却した金額で住宅ローンの残債を返済できるのかを考えておく必要があります。
買い替えの場合は、マンションの売却と新たな住まいの購入を同時に進めていかなければならないので、不動産会社ときちんとコミュニケーションを取って、問題が生じないように気をつけておきましょう。不動産会社に売却相談をする際は、必要書類の準備もあらかじめ整えておいたほうがスムーズです。
権利証(登記識別情報通知書)、固定資産税納税通知書、管理規約、購入時の売買契約書などは引き渡しの際も必要となる書類なので、事前に手元にあるかを確認しておきましょう。また、物件に何かしらの瑕疵(かし=欠陥)がある場合は包み隠さずに伝えておくほうが、後々のトラブルを防げます。
まとめ
- マンションの売却価格の相場を知っておくことで、実際に査定をしてもらったときの判断の目安となる
- 相場情報は過去の取引価格などを参考に、自分で調べることができる
- 不動産情報ポータルサイトなどを利用すれば、必要項目を入力するだけで相場を調べられる
- マンションを少しでも高く売るためには、不動産会社としっかりコミュニケーションを取ることが大事
- 一括査定サービスを利用して、手間をかけずに複数の会社を比較してみよう
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