[20日 ロイター] - 20日の中国市場で鉄鉱石と鉄鋼製品を中心に金属価格が急落した。中国当局が価格上昇を抑制するために商品市場の監視を強化すると発表したことで幅広く売りが出た。
大連商品取引所の鉄鉱石先物9月限は5.7%安の1トン=1142.50元(177.40ドル)で引けた。一時3週間ぶり安値の1102元を付けた。
12日に記録した中心限月としての過去最高値(1358元)から16%下落した。
シンガポール取引所の鉄鉱石先物6月限は0706GMT(日本時間午後4時06分)時点で3%安の1トン=200ドル。12日には過去最高値の233.75ドルを付けていた。
上海先物取引所の鉄筋先物は4.7%安、 熱延コイル先物は4.5%安、ステンレス鋼先物は2.8%安。
大連市場のコークス用炭は8%、コークスは4.8%それぞれ下落した。
中国国務院(内閣に相当)は19日、コモディティー価格の「不合理な」上昇を抑制し販売価格への転嫁を防ぐために、需給両面の管理を強化する方針を示した。
ナショナル・オーストラリア銀行のエコノミスト、タパス・ストリックランド氏は「広範なリスク回避ムードと中国国務院の警告を背景に、商品価格は前日の海外市場で売り圧力にさらされた」と指摘した上で「下落は年初からの急激な上昇と関連させて見る必要がある」と述べた。
CRUグループ(北京)のシニアアナリスト、リチャード・ルー氏は鉄鋼価格の急上昇について「いずれかの時点で一部の需要家を脅かすだろう」との見方を示した。
中国金属価格が急落、政府による商品市場の監視強化方針で - ロイター (Reuters Japan)
Read More
No comments:
Post a Comment