なんとかして(切望)。
最近は新しいグラフィックカードを手頃な価格で見つけるのはほぼ不可能だったのですが、中国の四川省、新疆ウイグル自治区、および内モンゴル自治区での暗号通貨マイニングの停止が相次いだことからGPU価格が66%も下落し、こうした状況が変わるかもしれません。
South China Morning Postの報道によると、中国では最近になって暗号通貨に対する取り締まりが行なわれており、同国の暗号通貨マイニング事業に大打撃を与えています。その結果、グラフィックカードの需要が急減し、中国の多くの大手オンライン小売店でGPU価格が大幅に下落しています。
異常だった価格が落ち着き始めている
SCMPによると、本日のASUSブランドのNVIDIA RTX 3060 GPUの販売価格は4,699元(約8万円)でした。5月初旬には1万3499元(約23万円)の高値を記録していました。それでも1ヵ月あまりでの大幅な値下げとなりました。この約8万円という価格は、希望小売価格である約330ドル(約3万6000円)の2倍相当、という状況ではあるのですが。
またNVIDIAのQuadroカードは一般消費者向けではありませんが、SCMPによれば、エントリーレベルのQuadro P1000 GPUの価格が同期間にて約3000元(約5万1000円)から2429元(約4万1000円)に下がったと指摘しています。
暗号通貨の価値が下がったためか
中国でGPU価格が下落しいてる背景には、同国にて最近、金融機関や決済サービスが暗号通貨をサポートすることを禁止したことにあります。これにより、ビットコインやその他の暗号通貨を法定通貨として使用することが事実上禁止されるとともに、オンライン取引所が暗号通貨を従来の不換紙幣に変換すること(またはその逆)も禁止されたのです。
さらに、中国は二酸化炭素排出量の削減と発電量の管理強化を目指しており、四川省をはじめとする多くの地域の発電所では最近、多くの暗号通貨マイニング事業への電力供給が停止され、膨大な数のマイニングリグ(採掘装置)が稼働を停止しています。
当然のことながら、これは暗号市場に大きな変動を引き起こしており、ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号コインの価格は、5月中旬に史上最高値を記録して以来、50%以上も下落しました。中国以外の国ではGPUの価格は劇的には下がっていませんが、米国でもGPUの価格が正常化し始めているようです。
先週、Tom's Hardwareが発表した最新のGPU価格指数によると、6月の最初の2週間では現行カードの価格がモデルによって4%から12%下落しています。とはいえ、NVIDIA RTX 3070やAMDの6800 XTのようなカードがいまだに希望小売価格の2倍で売られていることを考えると、一般の人が普通と思える価格になるまでには、しばらく時間がかかりそうです。
しかし、中国での暗号通貨の取り締まりや、今月初めにNVIDIAが新しいGPUを発表したことで、ようやくトンネルの先に光が見えてきたようです。
中国の暗号通貨規制により、GPU価格が元に戻るかも - GIZMODO JAPAN
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