[ソウル 28日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーが28日に発表した第2・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルス禍でテレビやノートパソコンの需要が拡大し、パネル価格が上昇したことが寄与した。決算発表を受けて同社株は序盤の取引で一時4.2%上昇した。
第2・四半期の営業利益は7010億ウォン(6億0700万ドル)で、リフィニティブのスマートエスティメートがまとめたアナリスト予想平均の5990億ウォンを上回った。売上高は31%増の7兆ウォンだった。
調査会社トレンドフォース傘下のウィッツビューのデータによると、LGディスプレーの主力製品であるテレビ用の55インチ液晶パネルの価格は第2・四半期に前年比2倍以上値上がりした。
ただ、半導体不足の解消が進み、中国のパネルメーカーの生産拡大が見込まれるため、パネル価格は今年下期に値下がりするとアナリストは予想している。
また、コロナの予防接種を受けた人が屋外での活動を増やし、テレビを見る機会を減らしていることから、テレビメーカーは今後の需要に慎重でパネルの調達も減らしている。
LGディスプレーの最高財務責任者(CFO)Suh Dong-hee氏は決算説明会で、競合他社の生産能力や部品の供給状況などを理由に「パネルの価格が下落する可能性があるという前提で事業を展開する」と述べた。さらに、液晶テレビの需要は、IT機器よりも急速に減少する可能性が高く、それに伴い液晶テレビのパネル価格も低迷するとの見通しを示した。
LGディスプレーの第2四半期、利益が予想上回る パネル価格高で - ロイター (Reuters Japan)
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