大手空調メーカーのダイキン工業は、持ち運びが可能で電源コンセントに差し込むだけで使える卓上エアコン「Carrime」(キャリミー)の新製品「PCA10YS-W」を発売しました。
Carrimeは、キッチンやデスクの足元などに置いて、部分的に冷風を当てることが可能な製品です。販売台数は1500台限定で、価格は6万6000円。同社直販サイトや家電量販店が取り扱い、すでに販売を開始しています。
Carrime初代の登場は2019年。クラウドファンディングを通じて販売が始まったものの、ユーザーからは「持ち運べるというコンセプトはいいが、冷却性と騒音性のどちらも犠牲になっているようだ」「ハンディミキサーやコーヒー豆のミルマシンがずっと動いているような騒音だ」「排熱ができるようにしてほしい」などの意見が出ていました。
そのため同社は、ユーザーから得た意見をもとに改良。具体的には熱交換器の面積を拡大し、周囲の温度よりも10度低い冷風を吹き出せるようにしたうえで、さらにシロッコファンを新たに採用し風速を向上させました。
なお、同社は「Carrimeは暖房機能がなく、部屋全体を冷やすことはできない。背面から温風が出るため、窓を締め切った状態で使用すると室温が上がる」などとアナウンスしています。
付属品が増えたのも初代からの改良点。背面から排熱を遠くに逃がしたいときに使う約1.5mの「ダクトアタッチメント・排熱ダクト」や、左右に風向きを変えたいときに使う「左右風向ルーバー」、タンクから連続して排水したいときに使う約1mの「ドレンホース」が付属します。
デザインについては、白色が基調の縦長なボディーを継承しつつ、持ち手には厚みのある本革を採用し、指が当たるコバ部分の処理や、裏面を丹念に磨き上げ、良好な持ち心地になったとのこと。
デザイン面では評価されていた初代でしたが、ダクトホースや排気を逃がすためのパーツがそろっていない点などが、ユーザーにとっての負担につながっていました。しかし、コンセプトや価格を維持しつつ、同社が「改良を重ねた」ことにより、利便性重視の製品へと進化を遂げたといえるでしょう。
Source:Carrime
ダイキン、卓上エアコンCarrime発売 冷涼感など向上 価格は6.6万円 - Engadget 日本版
Read More
No comments:
Post a Comment