〈UCC上島珈琲による背景説明〉
コーヒー生豆国際相場は、2021年2月から上昇基調に転じ、5月28日には4年半ぶりに1ポンドあたり160セントを超えるまでに急騰し、今後も高値圏で推移すると推察されます。 このような相場高騰の基礎的要因には、コーヒー消費量が世界的に堅調に拡大する一方で、生産国ではこの需要増に対応できる増産体制が整わないという需給のアンバランスにより、世界在庫は減少し続けていることが挙げられます。 加えて、2021~22年度は世界最大の生産国ブラジルが裏作にあたるとともに、昨年11月から続く降雨不足の影響が重なり、豊作だった前年度から大幅な減産が予測されています。 一方、需要面では、米国・欧州各国等の消費国で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動再開とともにコーヒー消費量の回復が期待され 、需給の逼迫の懸念から、今後もコーヒー生豆相場は高値安定、もしくは更なる上昇基調に転じる場面もあり得るという観測が強まっています。 このようなコーヒーの需給に関係した相場高騰に加え、コロナ禍による海上輸送網の大きな混乱により、海上輸送料金も大幅に上昇しています。更に、円相場は2021年に入り円安傾向へ転じ、現在1ドル=110円台で推移しており、年初からの半年間で約7円以上の円安水準に達し、原料の全てを輸入に頼るコーヒーの調達価格に多大な影響をもたらしています。
UCC上島珈琲がレギュラーコーヒー価格改定、生豆相場高・円安と物流費高騰が影響、9月から想定店頭価格20%上昇へ(食品産業新聞社ニュースWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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