本田技研工業は、新型「シビック」(11代目)を9月3日に発売する。グレードはベースモデルの「LX」と上級グレードの「EX」を設定し、価格は319万円~353万9800円。
なお、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したハイブリッドモデルと、「シビック TYPE R」の発売は2022年を予定する。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
LX | 直列4気筒DOHC 1.5リッター直噴ターボ | CVT(トルコン付/7スピードモード付) | 2WD(FF) | 3,190,000円 |
6速MT | ||||
EX | CVT(トルコン付/7スピードモード付) | 3,539,800円 | ||
6速MT |
シビックリーズは、1972年の発売以来、世界で累計約2700万台を販売しているグローバルモデル。11代目となる新型シビックは「爽快シビック」をグランドコンセプトに掲げ、ホンダのクルマづくりの基本である「人中心」の考え方を深く掘り下げることで、親しみやすさと特別な存在感を併せもち、乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマを目指したという。
新型シビックのパッケージングでは、開放的な空間と広い水平視野角により気持ちの良い視界を実現。従来からホイールベースを35mm、全長を30mm延長する一方、リアオーバーハングを20mm短縮。そしてリアトレッドを10mm拡大することで、伸びやかでありながらより安定感のあるスタンスを実現した。このホイールベースの延長により、前後席の距離も35mm拡大して後席居住性が向上している。加えて先代モデルで好評だったという荷室容量は従来モデルから32L拡大し、クラストップレベルとなる452Lの大容量を実現しており、運転の楽しさと使い勝手の両方で新型シビックならではのパッケージを作り上げた。
エクステリアデザインでは、運転しやすく心も開放的になれるキャビンを追求しながら、クーペのような流れるプロポーションを描くことで美しいクルマを目指したという。フロントまわりでは精緻感のあるハニカムパターンのアッパーグリルとヘッドライトを、上下に薄いシャープなデザインで構成。バンパー左右を伸びやかな造形とすることでワイド感を強めた。下部はロアグリルと左右ガーニッシュを大胆な「ハ」の字で構成し、スタンスのよいスポーティなフロントビューを完成させた。
ルーフサイドの溶接にはレーザーブレーズ技術を用い、モールのないクリーンなルーフラインを実現。さらにテールゲートハッチを樹脂製とし、形状自由度を生かして断面形状を適正化することで、ルーフからリアエンドまでスムーズにつながる見え方を実現した。また、樹脂製テールゲートハッチの採用により、先代モデルに対してハッチ単体として約20%の軽量化を達成しているとのこと。
ホイールはLX、EXともに18インチアルミホイールを採用。シンプルな構成とし、スポークの切削面を張り出させることで奥行き感のある立体アルミホイールを完成させた。切削面の塗装を変えることで、同一の造形ながらベルリナブラック+切削クリアのLXは軽快なイメージを、ベルリナブラック+ダーク切削クリアのEXはスポーティさと上質感を際立たせる表現とした。また、リアホイールアーチに端末を180度折り曲げて接合するヘミング処理を採用し、タイヤを片側5mm外側に張り出させ、リアトレッドを10mm拡大。同時にホイールアーチとタイヤのクリアランスを短縮することで、一体感の強いロー&ワイドフォルムを創出している。
ボディカラーはプラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、ソニックグレー・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プレミアムクリスタルブルー・メタリックの全5色を設定した。
インテリアデザインはノイズレスな造形にするとともに、直感的に操作しやすく触感にもこだわったスイッチを配置。フロントピラーの下端を先代モデルに対し50mm後方に設定することで水平視野角を拡大(先代比2度増の約8度)しており、低いフロントフードとあいまって左右まで抜けのよい前方視界を実現。また、クリーンな見え方と優れた配風性能を両立させたというパンチングメタルのエアコンアウトレットを採用。内蔵した新開発のフィン構造により、従来のエアアウトレットに対して配風角度を上下ともに拡大しており、冷風が顔に直接当たらないよう頭上に配風したり、温風を膝上に直接配風したりすることが可能になっている。
また、ホンダのヒューマン・マシン・インターフェイスの考え方である「直感操作・瞬間認知」を追求し、EXには10.2インチのフルグラフィックメーターを採用(LXは7.0インチ高精細液晶パネル+アナログスピードメーター)。メーターの左側にオーディオなどのインフォテイメント情報を配置し、右側にはHonda SENSINGやナビなどの運転支援などの情報を表示。ステアリングのスイッチの位置と同様の左右配置とすることで、直観的な操作をサポートする。
さらに新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を通じて、ボタン1つでオペレーターが対応する「緊急サポートセンター」、スマートフォンでドアロック解除やエンジン始動ができる「Honda デジタルキー」といった多彩なサービスが用意されるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」を用意。HMIの考え方に基づき、簡単・確実に操作できることを目指して開発された9.0インチのHonda CONNECT ディスプレーを全車標準装備した。
加えて新型シビックの室内環境に適した専用オーディオをボーズと共同開発し、EXに標準装備。ボーズ独自のサラウンドアップミックス技術「Centerpoint(センターポイント)」を採用し、サブウーファーを含む12個のスピーカーを搭載した。これにより迫力のある重低音からクリアな高音までバランスの取れたサウンドを実現し、まるでコンサート会場にいるような臨場感を全席で楽しめるという。
パワートレーンでは質が高く軽快な新しい移動体験の提供を目指し、細部にわたる熟成を行なうことで、直進・旋回時の安定感、優れた静粛性や乗り心地など、それらを高次元で兼ね備えた走行性能を実現。また、軽快で一体感のあるステアフィールにより、路面と会話をしているかのようなクルマと一体となった運転感覚を提供するともに、ドライバーの感覚にフィットする加速と一体感のあるエンジンサウンドを実現。トランスミッションはCVTに加え6速MTを設定しており、シフトレバーのショートストローク化と高剛性化により、スポーティでダイレクト感のあるシフトフィールを目指した。
そのほか、最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全車に標準装備。先代モデルに比べ横方向への視野範囲を向上させたフロントワイドビューカメラ、高速画像処理チップ、近距離障害検知前後ソナーセンサーの採用により、機能を大幅に向上した。また、夜間の対向車などに眩しさを与えず、良好な遠方視認性を提供するアダプティブドライビングビームをホンダとして初採用。ホンダ独自のハイビームの自動配光を採用することで、歩行者へも眩しさを与えないよう配慮している。
ホンダ、新型「シビック」正式発売 11代目“爽快シビック”の価格は319万円から - Car Watch
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