中国産マグネシウムの対日販価の急伸が止まらない。中国輸出商社は24日、前日比350ドル高の4千~4050ドルを提示。一部では4100ドルが成約したもようだ。非鉄専門商社タックトレーディングの上島隆社長は「ファンダメンタルズ一切無視の“狂気相場“となっている」と指摘している。 世界最大のマグネシウム生産国である中国の価格は、原料となるフェロシリコンや石炭価格の上昇やアルミ添加向けなどの活発な需要環境を背景に、夏場に入ってから急伸している。特に8月に入ってからは“売り手優位“の相場環境が常態化。7月末に3150~3200ドルだった価格は8月10日に3350~3400ドルとなり、23日には3650~3700ドルに到達。3週間で500ドル高を示していた。 こうした環境下、マグネシウムメーカーは依然として強売り腰を崩していない。24日の中国輸出商社出値は前日比350ドル高の4千~4050ドルを記録した。足元では「2500~3300ドルのころに契約された取引の履行遅延・キャンセルが出ているほか、仕手筋の思惑買い、先高を見越して通常の2~3倍を買い付けする業者も出ているもようだ」と上島社長は指摘する。その上で「需給バランスは正常か若干タイトな程度。ファンダメンタルズを無視している」として“狂気相場“と形容した。 また「この相場は2008年の史上最高値6400ドルを付ける過程に似ている。当時は生産能力の3~4倍の仮需を抱えるほど需給がひっ迫していた。結果として6400ドルに達した段階で大増産が完了し、一転して供給過剰となったために1年ほどで3千トンを割り込むまで急落した」と述べた。
中国産マグネシウム対日価格が前日比350ドル急伸。4000ドル到達、「狂乱相場」に(鉄鋼新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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