[東京 7日 ロイター] - アジア時間の原油価格は、サウジアラビアがアジア向け原油販売価格を引き下げたことを受け、需要見通しに対する懸念が広がる中、不安定な値動きとなっている。
0056GMT(日本時間午前9時56分)時点で、北海ブレント先物11月限は0.04ドル(0.1%)高の1バレル=72.26ドル。前日は0.39ドル安だった。
米WTI原油先物10月限は0.41ドル(0.6%)安の1バレル=68.88ドル。前日はレーバーデーの祝日で休場だった。
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、10月分のアジア向け原油公式販売価格(OSP)を引き下げた。
アジアでは、感染力が強い新型コロナウイルスのデルタ型変異株が猛威を振るい各国がロックダウン(都市封鎖)を実施、燃料需要が抑制されている。
一方、石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成するOPECプラスの減産縮小で、供給は拡大している。
フジトミのアナリスト、田沢利貴氏は市場の今後の方向性が不透明となる中、アジア取引は閑散としていると指摘。レーバーデーの週末を境に米国で夏のドライブシーズンが終わりを迎えるほか、予想を下回った米雇用統計が経済活動の低迷を示しており、原油価格は上値の重い展開が見込まれると話した。
原油価格は不安定な値動き、サウジの価格引き下げが重し - ロイター (Reuters Japan)
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