(ブルームバーグ): 11日の商品市場で、アルミニウムが2008年以来の高値を記録した。深刻化しつつある電力危機で、エネルギーを大量消費する同金属の供給が圧迫されている。アルミニウムはビール缶から米アップルの「iPhone(アイフォーン)」に至るさまざまなものに使われている。
アルミニウムは基本的に「固形の電力」だとのジョークも業界内では聞かれる。アルミニウムの生産には、1トン当たりに約14メガワット時の電力量を要する。これは平均的な英住宅の消費電力量の約3年分に相当する。年間当たりの消費電力量6500万トンのアルミニウム業界が国だとすると、電力消費の大きさでは世界第5位となる。
このためアルミニウムは、産業界のエネルギー使用を抑制しようとする中国の取り組みにおいて、最初の標的の一つとなった。同国は将来の生産能力を制限する措置を設けている。これは何年にも及ぶ過剰な生産拡大の終了を目指すもので、世界的な供給不足が深刻化する見通しが強まっている。アジアや欧州全体でのエネルギーコスト急上昇はさらなる供給削減のリスクがあることを意味し、価格はさらに一段と上昇するとみる投資家もいる。
11日のロンドン金属取引所(LME)で、アルミニウムは一時2.6%高の1トン=3044ドルと、08年7月以来の高値を付けた。この日はアルミニウム中心に、ベースメタルが広く値上がりしている。
原題:Aluminum Hits 13-Year High as Energy Surge Pressures Supply(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Mark Burton, Jack Farchy
アルミニウムが13年ぶり高値、エネルギー価格急騰で供給を圧迫(Bloomberg) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment