レタス価格が一時、昨年の約4倍に上昇するなど、東京でも野菜が高騰しました。原因は何なのでしょうか。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎・経済調査部長に聞きました。(桐山純平)
Q ここ最近、野菜が値上がりした理由は何ですか。
A 8月中の天候不順、つまり長雨によって日照不足となり、野菜が育たず収穫量が落ち込んでいることが原因です。特にレタスや白菜などの葉物野菜は日照不足の影響を受けやすいとされます。野菜を消費する量は急に増えたり減ったりしないので、農家などが収穫する野菜の量が主に値段を左右します。今回とは逆に収穫量が激増した場合、価格は下がります。収穫量が増えたのに収入が減ることもあり、この現象は「豊作貧乏」と呼ばれています。
Q 野菜価格は今後どうなりそうですか。
A 天候不順の影響が残っているため、レタスなどの一部の野菜はかなり高値で推移していましたが、今月中には価格は落ち着くと予想しています。
Q 高騰する野菜価格から家計を守るすべはありますか。
A 野菜は日持ちしないため、安いときに大量に買いだめしてもあまり意味はありません。そのため、家計への対策は難しいと言えます。ただ、天候不順が起きてから価格高騰に反映されるまで時間的なずれが少しあるので、そのタイミングを見計らって買うのも防御策の一つになるかもしれません。
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