国内
世界的にエネルギー価格の高騰が続く中、発電所の燃料などに使われるLNG(液化天然ガス)の価格が一時、2020年の10倍以上となった。
海外から船で運ばれるLNGは、火力発電の燃料や都市ガスの原料として使われている。
スポット価格と呼ばれる取引価格は、アジア地域で10月6日に2020年の同じ時期の10倍以上の水準となり、過去最高値を記録した。
経済活動が再開するヨーロッパで天然ガスの価格が高騰しているほか、中国がより多くのLNGを購入していることが背景にある。
日本の多くの電力会社は、LNGの8割程度を長期の契約で調達していて、今回の価格上昇はすぐには影響しないが、冬場の寒さが厳しくなった場合、電気料金の値上がりにつながる可能性も出てきている。
このニュースについて、フジテレビ・風間晋解説委員に聞いた。
三田友梨佳キャスター「LNG価格の高騰をどう見ていらっしゃいますか?」
風間解説委員「価格が去年の10倍と聞くと、どうしても心配になってしまいますが、こういうときは長期の契約のメリットがよくわかります。契約価格はかなり割高だと言われますが、価格変動の影響は限定的で済みます。一方、原油の国際価格の影響が出るのは、例えばガソリンの場合、およそ1カ月後です。原油国、産油国からの輸送や製油にそれぐらいの時間がかかるわけです。そのほか、産業用の動力燃料などに使われる重油や軽油、家庭の暖房に使われる灯油なども値上がりが予想されます。政府は、きょうの関係閣僚会合で、産油国に増産を働き掛けることを確認しましたが、日本単独の影響力は、たかが知れています。輸入量が日本の4倍もある中国や、2倍近いインドとスクラムを組むことも必要ではないでしょうか」
三田キャスター「この冬、想定以上の寒さとなると、家庭の電気代にも波及していくかもしれません」
LNG価格が一時 2020年の10倍に急騰 燃料が世界的ひっ迫 - www.fnn.jp
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