関西テレビ
原油価格の高騰で、ガソリンの価格が10週連続で値上がりするなか、食品にも大きな影響が出始めています。 その背景には、産油国との”駆け引き”があるようです。 【記者リポート】 「トマトも値上げ、シシトウも値上げ…お財布も寒くなりそうです…」 スーパーで「ものが急に高くなった!」と感じている方も多いのではないでしょうか? 【買い物客は】 「トマト高いですよね、安くなってないと買わないって感じで、きょうも買ってない」 「油上がった。安い時に買っといた、小麦粉やらいろいろ思いましたよね、(値上げ前に)買っといた方がいいんちゃうかなって」 【フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長】 「トマトやナスといった果菜類や、ししとうも値上がりしています。果物で言いますとメロンも高騰しています。トマトは平年から比べますと7~8割の値上がりになっています」 その理由は… 【フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長】 「原油価格が高騰しておりますので…」 でも、なぜ原油が上がると野菜が高くなるのでしょうか? 【フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長】 「ハウス栽培の維持ができなくなるということで、価格に転嫁していると思います」 そう、値上がりした野菜や果物は、ハウス栽培が中心。 ハウスを温めるために燃料として使う「重油」が、原油価格の高騰で値上がりしているのです。 また、ガソリン価格の高騰で輸送の費用が増えたことなども、商品の値上げにつながっています。 こんな物も… 【記者リポート】 「いろんな食品が値上がりしていますが、今後、冷凍食品も値上がりするかもしれません」 ニチレイフーズは油や小麦粉などの値上がりから、11月納品分から家庭用商品を4~8%値上げ。 味の素冷凍食品は包装材料費の値上げなどを受け、2022年納品分から出荷価格の4~13%値上げを予定しています。 さらに、私たちが楽しみにしているアレも…! 【フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長】 「いちご、小麦粉、バターなどが上がるから、クリスマスケーキも普段より高くなるのではないかと心配しています」 そう!ケーキの上にのるハウス栽培のイチゴや、輸入に燃料代のかかる小麦粉、さらに砂糖やバターにも原油価格高騰の影響が! そんななか、OPEC・石油輸出国機構などの産油国は4日、日本やアメリカが求めていた追加の増産を見送りました。 その理由を専門家は… 【日本エネルギー経済研究所・小山堅・首席研究員】 「コロナで世界の石油の需要が大幅に減少して、価格を回復させるためにOPECとロシアの産油国が史上最大規模の減産を2020年5月から始めて、需要と供給がバランスして急速に引き締まってきた。その結果として価格が上昇してきたというのが一番大きな背景の要因。最近またヨーロッパとかで、新規の感染者が大幅に拡大をしていると言うこともあって、慎重にみた方がいいということで、今回は追加的増産を見送った」 一体いつまでこの状況は続くのでしょうか。
原油価格が高騰 ガソリンは10週連続で値上がり 影響は食品にも 「ハウス栽培」の野菜や果物を直撃(関西テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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