【北京=三塚聖平】中国税関総署が7日発表した10月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出と輸入を合わせた輸出入総額は前年同月比24・3%増の5159億ドル(約58兆5千億円)だった。輸入は20・6%増の2156億ドルで、伸び率は前月(17・6%)から拡大した。国際的な原材料価格の高騰が続いていることから、金額ベースで伸びているとみられる。
輸出は27・1%増の3002億ドルだった。伸び率は前月(28・1%)から若干縮小した。
1~10月の累計では、輸出は前年同期比32・3%増、輸入は31・4%増だった。輸出は、金額ベースで自動車部品や鋼材、集積回路(IC)などが伸びた。
輸入では、原油が金額ベースで増加しているのに対し、数量ベースでは減少した。価格上昇を受けて輸入を控えてきた可能性もある。ただ、中国各地で電力不足が深刻化して停電や供給制限が相次いでいることを受け、現在は石炭などの輸入拡大を急いでいる。
国・地域別では、輸出入ともに米国、欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けなどの伸びが続いている。
10月上旬には中国の劉鶴(りゅうかく)副首相が、米通商代表部(USTR)のタイ代表と電話協議し、バイデン米政権下で初の本格的な対中貿易協議となった。中国は、貿易や気候変動問題をてこにしてバイデン政権との関係改善を図る考えで、今後、米国からの輸入が議題となる可能性がある。
中国、10月輸入は20%増 原材料価格高騰受け拡大 - SankeiBiz
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