受け手不足、米価影響 日本不動産研究所調査
日本不動産研究所が調査した。田の価格はピークだった92年の119万2792円から43・5%下がった。93年以降、下落し続けている。畑の価格はピークが87年の68万2466円で、そこから38・6%低下した。畑の価格は92年以降下落が続いている。
価格下落の理由を複数回答で聞くと、田は「後継者の減少」が20・9%で最多で、「買い手がない」が18・3%、「高齢化」が17%、「米価下落」が9・6%と続いた。米価下落は前年の6・7%から大きく増えた。5年連続で上昇した米価が、20年産で下落に転じたことが影響した。畑は「後継者の減少」が20・1%で「高齢化」と「買い手がない」が17・6%、「経営の先行き不安」が5・7%となるなどした。
農地の貸借料(小作料)は田が8629円で前年比1・8%安。畑は4970円で、同0・9%安だった。いずれもピークは86年で、87年以降35年連続で下落している。田はピークの2万4019円から64・1%低く、畑は同1万1339円から56・2%低下した。
林地価格はウッドショックの影響で国産材価格が上昇し、前年からの減少率が縮んだ。用材林地は4万1080円、薪炭林地が2万8513円で共に前年比0・7%安。20年度はそれぞれ同1・3%安、同1・2%安だった。1立方メートル当たりの立木価格は杉が3200円で同10・3%高、ヒノキが7137円で同12・3%高、松が1989円で同9・6%高と軒並み上昇した。
調査は、田畑価格は全国約1400、林地価格は同1000の市町村と農業委員会を対象とし、田畑価格は68・9%、林地価格は73・3%から回答を得た。集計数の少ない東京・大阪などは集計から除いた。
農地価格の下落続く 田→2・2%安、畑→1・4%安 - 日本農業新聞
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