日本海の冬の味覚、ズワイガニの卸売価格は、悪天候の影響で兵庫県内の水揚げが減っていることなどから、オスのズワイガニが去年の同じ時期の１.７倍となるなど、値上がりしています。
先月６日に解禁されたズワイガニ漁について、兵庫県但馬水産事務所が公表した先月末までの水揚げ状況によりますと、総漁獲量は２６８トンと、去年の同じ時期より３０％少なくなりました。
このうち、関西では「松葉がに」の名前で親しまれるオスのズワイガニの漁獲量は、およそ１１０トンと、去年の同じ時期より４４％少なくなっています。
この結果、「松葉がに」の１キロあたりの卸売価格は１万２７００円余りと去年の同じ時期と比べておよそ１.７倍に値上がりしています。
背景について、兵庫県但馬水産事務所は、▼資源量が減少傾向にあることや▼先月は悪天候で漁ができなかった日が多かったことが影響しているとしています。
また、▼新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、産地の旅館や土産物店での需要が戻ってきていることも値上がりにつながっているとみています。
ズワイガニは、昨シーズンも大雪の影響などで漁獲量がおよそ１０％減少したものの、「Ｇｏ Ｔｏトラベル」の効果で需要が増えて価格が高騰していました。
ズワイガニの卸売価格高騰 悪天候で水揚げ減など背景 兵庫｜NHK 関西のニュース - NHK NEWS WEB
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