タイガー・ウッズが黄金期に実使用したタイトリストのアイアンとウェッジがセットでオークションに出品され、米国のゴルフファンの間で話題を呼んでいます。
タイガー・ウッズの黄金期と言えば、いわゆる“タイガー・スラム”を達成した2000年から01年にかけて。00年のウッズは、マスターズタイトルこそ逃したものの、その後、全米オープン、全英オープン、全米プロを制してメジャー3勝を達成しました。
この時点でタイガーはベン・ホーガンに並ぶ史上2人目の快挙を達成していたのですが、年が明けた01年のマスターズでも優勝し、メジャー4連勝というプロゴルフ史上初の偉業を成し遂げました。これを人々は同年にメジャー4勝する年間グランドスラムに準ずる金字塔として“タイガー・スラム”と名付けたわけです。
その“タイガー・スラム”達成時のアイアンとウェッジとなれば、過熱した競り合いになることは言うまでもありません。
このセットが出品されている「ゴールデンエイジ・ゴルフオークション」(以下、ゴールデンエイジ社)では、米国東部時間の3月23日15時30分に入札を開始。2万5000ドル(約300万円)からスタートしたオークションは、同じく東部時間の24日23時を回った段階で52万ドル(約6300万円)を超えており、最終落札価格が100万ドル(約1億2000万円)を超えてくることもあり得るのではないか、と騒がれています。
ちなみに、このゴールデンエイジ社は過去にもタイガー関連のクラブを高額で売った実績があります。それは昨夏にオークションにかけられたウッズのエースパターのスペア。このスコッティ キャメロンの落札価格が39万3000ドル(約4800万円)だったことを勘案すると、メジャー4連勝を勝ち取ったアイアンとウェッジのセットともなれば、100万ドルの大台というのもグッと現実味を帯びてきます。
なお、アイアンは「タイトリスト681-T」というモデルで、2番からピッチングのセット。ウェッジはボーケイ・デザインの56度と60度の2本。いずれも「TIGER」と白く刻印されています。56度のほうはソールに58度と刻印されていますが「TIGER」の刻印と同じ書体で後から「56度」と打たれているため、タイガーのオーダーにより2度ロフトを立てて使用されたことがうかがえます。
こうした調整の跡が見えることからもプロが身近に感じられ、実使用品のたまらない魅力と言えるでしょう。
100万ドルをうかがうような高額ともなると、誰しも気になるのが「本当に“実使用品”なのか?」ということ。これに対しては、ゴールデンエイジ社は下記のように何重にも来歴を確認していると胸を張ります。
1.元タイトリスト(アクシネット社)副社長スティーブ・マタ氏の宣誓供述書
2.元タイトリストのディレクター、リック・ネルソン氏がクラブを検証
3.前出、スティーブ・マタ氏のポリグラフ(いわゆるウソ発見器)テストの結果
4.2000年の「ゴルフウイーク」誌に掲載されたスペックとの一致
米PGAツアー公式サイトによると、ゴールデンオークション社の創業者、ライアン・ケアリー氏は「何十人もの人たちがこのクラブについてよく知っている」と、あまりにも有名なことから偽造のしようがないことを言外に指摘し、「タイガー・ウッズが伝説的な00年と01年のシーズンに使用したクラブであることを100%の自信を持って言える」と、力強く請け合いました。
日本にも熱狂的ファンが多いタイガー・ウッズ。ちなみに「我こそは競り落とさむ!」という意気込みのある方向けにお知らせしておきますと、このオークションの終了は米国東部時間の4月9日21時と、まだ半月あります。
もし、この記事を読んで日本国内(できれば都内近郊希望)の方が落札された場合、ぜひとも弊サイトで最初に取材をさせていただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
落札価格は1億円以上!? タイガー・ウッズ黄金期のアイアンがオークションに出品 - e!Golf(イーゴルフ)
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