ウクライナ情勢の緊迫化を受けて、産油国ロシアからの原油の供給が滞ることへの懸念が広がり、3日の東京市場では原油の先物価格が大きく値上がりし、一時、およそ7年8か月ぶりの高値となりました。
3日の東京市場では、取り引きの中心となる「ことし8月もの」が、2日から4000円以上、率にして6%余り値上がりして、一時、6万9000円台をつけました。
これは、およそ7年8か月ぶりの高い水準となります。
ロシアに対する厳しい経済制裁が打ち出される中、欧米の大手石油会社が相次いでロシア事業からの撤退を表明したことに加え、主な産油国が追加の増産を見送ったことで、原油の供給不足への懸念が強まってさらなる値上がりにつながっています。
また、ニューヨークの原油市場でも、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=114ドル台半ばまで上昇しました。
市場関係者は「ロシアのウクライナへの侵攻が激化し、停戦の見通しが立っていないことから、影響の長期化が懸念されていて、原油価格の上昇傾向が続くという見方も出ている」と話しています。
官房長官 4日にも激変緩和措置の大幅な拡充策とりまとめへ
そのうえで「政府としては、国際的な協調のもとで石油備蓄の放出を速やかに進めるとともに、産油国に対する増産の働きかけを継続していく。引き続き、国際的なエネルギー需要の動向や日本経済に及ぼす影響を緊張感を持って注視していきたい」と述べました。
そして、激変緩和措置の大幅な拡充策などをとりまとめるため、4日に関係閣僚会合を開くことを明らかにしました。
原油先物価格 値上がり 一時7年8か月ぶり高い水準に 東京市場 - nhk.or.jp
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