[東京 16日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比438円23銭高の2万5784円71銭と大幅続伸した。ウクライナ情勢に不透明感が残るものの、前日の米国株式市場が上昇したことや、原油価格の急落などが好感され、日本株は終始上値を伺う動きになった。
15日の米国株式市場は大幅反発。原油価格が引き続き下落したほか、2月卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)の伸びが予想を下回ったことで投資家のインフレ懸念が和らいだ。
原油価格は、指標となる米WTI先物が2月終盤以来となる100ドル割れ。節目を下回ったことで心理的に安心感を与えるなど、原油の大幅安が株式市場のマインド好転に寄与している。
これらを受け、日本株は朝方から幅広く物色された。新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置について解除の可能性が高まったことで、経済再開(リオープン)関連の物色されているほか、主力の半導体関連などグロース株も買われた。ただ、目先は米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表に移るため、後場は伸び悩む可能性もある。
市場では「原油価格の下落が今日は上昇の理由として大きいと思うが、期末が意識されることで、買い戻す動きが活発化し始めたとみることもできる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声も聞かれた。
TOPIXは1.54%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4897億9900万円だった。東証33業種では、空運業、電気機器、その他製品が上昇。値下がりは鉱業など3業種にとどまっている。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が物色されたほか、ANAホールディングスなどリオープン関連株もしっかり。ソニーグループんど主力銘柄も総じて堅調だが、三菱重工業はさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1305銘柄、値下がりが762銘柄、変わらずが109銘柄だった。
前場の日経平均は大幅続伸、原油価格の急落などを好感 - ロイター (Reuters Japan)
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