2022年04月18日07時06分
【ニューヨーク時事】ガソリン価格の高騰が政治・社会問題化しつつある米国で、ドーナツチェーン大手が、ガソリン価格とドーナツの価格を連動させるユニークな販売促進策を始めた。実質的な値下げとなり、ガソリン高で懐が痛む消費者の苦痛をドーナツの甘さで和らげてもらう狙いという。
独自のキャンペーンを始めたのは、日本各地にも店舗を構えるクリスピー・クリーム・ドーナツ。キャンペーンでは、ドーナツ12個セットを1ガロン(約3.8リットル)当たりの全米ガソリン平均価格で販売する。対象となるのは、同社の代表的人気商品で、砂糖をコーティングした「オリジナル・グレーズド」。5月4日までのキャンペーン期間中、毎週水曜日限定で販売され、各週初めのガソリン平均価格に基づき販売価格が決定される。
通常の販売価格は店舗によって差があるが、ニューヨーク市内の一部店舗では12個セットが約15ドル(約1900円)。これに対し、キャンペーン初回の13日は、4.11ドル(約520円)と大幅値下げで販売された。期間中は、対象店舗で1人2セットまで購入できる。
米国のガソリン価格は、1ガロン=4ドル台と過去最高値圏で推移。クリスピー・クリームのデーブ・スキーナ最高マーケティング責任者は「厳しい時期に少しの『ドーナツデフレ』で笑顔になってもらえれば」と、キャンペーンの効果に期待を寄せている。
ガソリン高逆手に販促 価格連動で実質値下げ―米ドーナツ大手 - 時事通信ニュース
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