S&Pグローバルが22日発表した米国の製造業・サービス業合わせた4月の総合購買担当者指数(PMI)速報値では、受取価格の指数が統計開始以来の最高水準に上昇した。企業は賃上げやコスト高の負担分を価格に転嫁しており、インフレ圧力がさらに強まる格好となっている。
総合PMIは前月から2.6ポイント低下の55.1。同指数は50を上回ると活動拡大を示す。
今回の統計では、投入価格の指数も統計開始以来の最高を記録。原材料や燃料、輸送、労働の各コスト上昇が反映された。製造業とサービス業の両方で全般的に見られる価格圧力は、インフレが当面は高い水準にとどまることを示唆している。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「多くの企業が新型コロナウイルス禍に関連した繰り延べ需要の追い風を引き続き報告しているが、インフレ高進や生活費の圧迫に加え、長引くサプライチェーンの問題や労働供給の制約など企業が直面する試練も大きくなっている」と指摘した。
サービス業PMIは4月に低下し、3カ月ぶり低水準となった。長期化する供給面の制約が影響したほか、インフレで消費者の購買意欲も損なわれた。
一方、製造業PMIは新規受注や生産が伸び、昨年9月以来の高水準となった。
原題: U.S. Businesses See Record Price Growth in April S&P Survey(抜粋)
米総合PMI、4月は価格指数が記録的な高水準-インフレ圧力強まる - ブルームバーグ
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