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バイデン米大統領は過去最高値圏で推移するガソリン・ディーゼル油について、あらゆる権限を活用して価格を抑制すると表明してきたが、価格抑制策の選択肢は少なく、厳しい現実に直面している。
バイデン政権は3月から前例のない規模の米戦略石油備蓄(SPR)放出を続けているが、政権が利用できる他の措置はいずれも環境保全の面で犠牲を伴う一方で燃料コストへの影響はほとんどないとみられる。
ハイト・キャピタル・マーケッツの調査ディレクター、ベンジャミン・ソールズベリー氏は「絶対確実な解決策はない」とし、「米政権が講じ得る措置はいずれも連鎖的悪影響を及ぼすとみられ、恐らく利点よりも害が大きいだろう」と指摘した。
石油と石油製品は複雑な需給関係に大きく左右されるコモディティーだが、バイデン政権がエネルギーコスト急伸と食料品の値上がりを抑制できない場合は今秋の中間選挙で民主党は過半数議席を失う可能性がある。
バイデン大統領が採用し得るガソリン価格抑制策はガソリン・ディーゼル油精製能力の回復や、エタノールを15%含むガソリン(E15)を揮発性規制の対象から外すことでこれまで販売が禁止されていた夏の期間の販売を拡大することなどがある。
原題:
Biden Is Running Out of Options to Tame Soaring Gasoline Prices(抜粋)
バイデン大統領、高騰続けるガソリン価格抑制で方策尽きる恐れ - ブルームバーグ
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