[大邱(韓国) 27日 ロイター] - エネルギー業界幹部は当地で開かれた世界ガス会議で、エネルギーの確保が輸入業者にとって最大の優先事項になっているとの認識を示した。ガス供給が今後数年間逼迫し、価格が不安定になるとの懸念により、脱炭素化への動きが阻害されていると指摘した。
北京燃料気集団の李雅蘭董事長は、ガス価格高騰を受け石炭が復活する可能性が高まっていると述べ、政府と需要家の間でガスへの移行に対する自信が弱まったとの見方を示した。
会議の出席者らは石炭からガスへの転換を継続するために、石油・ガス部門への投融資を促進して供給を増やし、価格を安定させるよう呼びかけた。
韓国ガス公社のChae Hee-bong最高経営責任者(CEO)は、価格の高さと変動の大きさは容認できない水準と述べ、ガス価格の安定が業界の最優先事項と強調した。
「一部の専門家によると、現在の状況が長く続けば新興国を中心に需要が壊滅的な打撃を受ける」とし、長期的に需要が伸びるよう価格を安定させる必要があると訴えた。
韓国のエネルギー会社SK E&SのYu Jeong-joon会長は途上国のガス移行を推進するために、国際金融機関に一段の支援を求めた。
JERAの可児行夫副社長執行役員は、脱炭素化に向けて持続可能なエネルギーを確保しようとしたが、深刻な問題に直面していると指摘した。価格高騰により途上国では液化天然ガス(LNG)の購入が手控えられていると述べた。
ガス確保が最優先課題、価格高騰が脱炭素化を阻害=業界幹部 - ロイター (Reuters Japan)
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