【ニューヨーク=大島有美子】米連邦住宅金融庁(FHFA)が28日発表した4月の全米住宅価格指数(季節調整済み)は、前月比で1.6%、前年同月比で18.8%それぞれ上昇した。上昇率は前月より低下したが、在庫の低迷から過去最高水準の伸びが続いている。
FHFAのエコノミストは「市場に出回る住宅在庫の量が少なく、価格を押し上げている」と分析した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げで住宅ローン金利は上昇が続く。消費者にとって借り入れコストが増しているが「ローン金利の上昇は、大幅な価格上昇を抑えられるほどの需要抑制をもたらしていない」との見方を示した。
住宅市場は全米の主要都市で上昇が続く。米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズがまとめる4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー指数によると、主要20都市の住宅価格は3月、前年同月比で21%上昇した。南部フロリダ州では30%を超える都市もある。同社のエコノミストは「(利上げにより)価格上昇の鈍化が起きることは予測できるが、いつになるのか見通すのは難しい」と指摘する。
4月の米住宅価格、前年比18.8%上昇 在庫低迷で(写真=AP) - 日本経済新聞
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