世界的な原油高は、株価にどのような影響を及ぼすのでしょうか(写真:PIXSTAR / PIXTA)
3月6日のニューヨーク原油市場で、世界的な原油価格の指標とされるWTI(West Texas Intermediate)原油価格が1バレル=130ドルを超えて13年8カ月ぶりの高値まで上昇しました。
背景には、アメリカが同盟国と協調してロシアからの原油の輸入禁止を検討していることが明らかになったことにあります。
世界第3位の原油生産国であるロシアからの原油輸入が禁止となれば、西側諸国を中心に原油不足が懸念されます。日米を含む各国が過去最大規模での石油備蓄などを行ったこともあり、3月中旬にはWTI原油価格が90ドル台まで下がりました。
しかし、ここにきて再び上昇しています。5月27日には1バレル=115.07ドルとなり、約2カ月半ぶりの高値となりました。原油価格の上昇は、前回の記事で取り上げた円安と為替相場(「円安で『株が上がる業種』『下がる業種』はどれか」参照)と並んで、物価の上昇を引き起こし、景気や株価にもネガティブな影響を与えかねません。
原油高が景気や株価に与える影響とは
そこで今回は、原油高が景気や株価に与える影響をわかりやすく整理し、原油高の影響を受ける業界を探ってみましょう。
5月27日にかけて再び原油価格が上昇してきた背景には、原油輸入の4分の1をロシアに依存していた欧州連合(EU)が、ロシアからの原油の輸入禁止を、加盟国内で近く合意すると見られたことがあります。
またアメリカでは、5月30日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の祝日から本格的な夏休みシーズンとなります。ドライブ旅行を楽しむ人が増えてガソリン需要が高まることが予想されます。専門家の間では、目先の原油高を予想する見方も少なくないようです。
では、原油高と株安は連動しているのでしょうか。過去の動きから確認してみましょう。
原油価格高で「株価が大きく上がる業種」はどれだ | 市場観測 - 東洋経済オンライン
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