ジェネリック医薬品(後発薬)の品薄が長期化し、一部の先発薬も足りなくなっている。製薬会社は増産しようとしているが、工場を新しくつくるには数年はかかる。市場の成長も見通せず、多額の設備投資はしにくい。厚生労働省は安定供給を業界側に求めるが、早期実現は難しそうだ。しわ寄せは患者や医療機関にくることになる。
後発薬の不足の余波で先発薬も手に入りにくくなっている。
「先生、処方薬をほかの薬に変えられませんか」
東京都内の医師は昨秋、薬局の薬剤師から電話を受けた。処方した先発薬の抗てんかん剤の在庫が乏しいためだという。その後、ほかからも電話がかかるようになった。看護師が在庫を電話で見つけることに時間を取られ、診療に支障が出た。患者が自分で在庫がある薬局を探し、遠方まで取りに行くこともあった。
医師によると、今年1~2月は近くの薬局で3週間にわたって在庫がほとんどない状況が続いた。患者に事情を説明し、処方の日数を短くすることなどでしのいできた。
ある先発薬メーカーは、増産…
ジェネリックの生産「まるでテトリス」 続く品薄、終わらぬ価格競争 - 朝日新聞デジタル
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