米国の住宅市場は極めてストレスが高く、購入希望者は涙を流している。
価格が高騰し在庫が逼迫（ひっぱく）していることから、結婚の計画や解雇に匹敵するストレスを感じ、50％が住宅購入までの過程で少なくとも１度は泣いたことが、米 ジローの調査で示されている。
特に悲惨なのは比較的若い層で、多くが不動産市場に初めて打って出ようという人たちだ。Ｚ世代の65％余りが「住宅購入への道のり」で涙を流したと語っている。
住宅購入は決して容易なことではないが、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）初期に不動産需要が大きく拡大し、米住宅市場はここ２年ほど騰勢が続いた。相場は高騰し、物件が限られているため、入手可能な価格帯の住宅を探す出すのは至難の業となっている。
ジローによれば、米国では４月に販売された物件で、売り手側の希望価格を上回って売却された住宅は全体の半分近くと、その割合は１年前の37％から上昇。同時に市場に出回っている住宅は2021年より23％程度少ない。
住宅の前に立つ「売却物件」の看板（カリフォルニア州、５月31日）
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
さらに住宅ローンという要素もあるのかもしれない。最近住宅を購入した人の３分の１近くが、少なくとも１回は全額現金での購入者に物件を持って行かれた経験をジローに報告している。
原題： US Housing Market is So Stressful That Buyers Are Left in Tears（抜粋）
米住宅購入、ストレス半端なく涙流す人続出－価格高騰で在庫は逼迫 - ブルームバーグ
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