[東京 2日 ロイター] -
<10:36> 米製造業の価格指数12年ぶり急低下、遠のく利上げ期待 ドル安けん引
ドルは130.40円まで下げ幅を拡大。米金利低下によるドル売りと、リスク回避の円買いが交互に強まっており、朝方の高値から1円超の下げとなった。
市場では、前日に米供給管理協会(ISM)が発表した7月製造業景気指数の中で、価格指数が大幅に低下したことが、利上げ期待の後退やドル安見通しを強める要因になったとの指摘が出ていた。
ISMによると、7月の価格指数は60.0と2020年8月以来の水準へ急速に低下。前月比の低下幅は1948年以降で4番目の大きさとなり、2010年6月以来の大幅下落となった。
ISMはその要因として、1)エネルギー市場の大きな価格変動、2)銅や鉄鋼、アルミニウム、段ボール市場などの軟化、3)化学品需要の大幅な減少を挙げている。
<10:05> ペロシ氏訪台「なぜ今」、市場に疑心 ドル安/円高の火種に
市場では、ペロシ米下院議長の台湾訪問が関心を集めている。当初のアジア歴訪予定に台湾は含まれていなかったが、前日に複数のメディアがその可能性を報じた。中国外務省の趙立堅報道官は定例会見で、台湾を訪問すれば中国軍は「座視しない」と警告した。
バイデン政権は対中関税の一部撤回を検討するなど、トランプ前政権に比べて歩み寄りの姿勢を見せていたことで、市場では米中対立の緩和期待が高まっていた。
みずほ証券のチーフ為替ストラテジスト、山本雅文氏は「米国がペロシ氏の訪台により、何を得るのかが不明だ。対中関税引き下げの可能性も低下することになり、目先はドル/円の調整が続くリスクが高まった」と話している。
ドルは130.90円付近でいったん値動きが落ち着いてきた。
<09:45> ドル130円割れ視野に、日米金利差4カ月ぶり低水準
アジア市場で米10年債利回りが2.53%台までさらに低下し、ドルは一段安。130.59円まで下値を切り下げてきた。ドル安は対ユーロでも進行しており、一時1.0294ドルと7月5日以来、1カ月ぶり安値を更新した。
10年債の日米金利差は4カ月ぶりの低水準まで縮小した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、ドル/円と金利差の連動が次第に強まり始めており、市場筋の推計によると、現在の金利水準ならドルは126─129円付近が適正になるという。
<09:24> ドル131円割れ、2カ月ぶり安値 米金利低下と株安で
ドルは早朝の水準からじりじりと上値を切り下げ、130.98円まで下落。6月6日以来、2カ月ぶりの安値を再び更新した。アジア時間に入っても米10年債利回りは2.55%台と低下基調が続き、日経平均が300円近い下げとなったことで、円高が加速してきた。
円高は対ユーロにも波及し、一時134.45円と5月半ば以来2カ月半ぶり安値をつけた。
<07:58> ドル130.90─132.40円の見通し、豪中銀とペロシ氏訪台に注目
きょうの予想レンジはドル/円が130.90―132.40円、ユーロ/ドルが1.0190─1.0320ドル、ユーロ/円が134.30―135.80円付近。
ドルは早朝取引で131.48円まで下落、6月6日以来2カ月ぶり安値を更新した。米10年債利回りが4カ月ぶり水準まで低下したことが手掛かりで、市場では「131円割れも視野に入ってきた」(国内金融機関)との声が出ている。
きょうの注目点は豪中銀理事会と、ペロシ米下院議長の台湾訪問。豪は利上げ幅が直前の市場予想通り0.5%となるか、今後の利上げに向けたスタンスなどが、ペロシ氏訪台は中国の具体的な反応が注目点となる。
中国の張軍国連大使は1日、ペロシ氏の訪問は挑発的だと非難した。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
(
〔マーケットアイ〕外為:米製造業の価格指数12年ぶり急低下、遠のく利上げ期待 ドル安けん引 - ロイター (Reuters Japan)
Read More
No comments:
Post a Comment