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Monday, August 29, 2022

EUで「恐ろしい冬」への懸念広がる ガス価格の高騰で - BBCニュース

Facade lighting of the Frauenkirche, Church of Our Lady, is switched off to save energy in Dresden, Germany

画像提供, Reuters

天然ガス価格の高騰に対する深刻な危機感が、欧州連合(EU)で広がっている。無策なら、EU各国は今後「5年から10年」、「恐ろしい」冬を迎えることになると、ベルギーのエネルギー相は警告している。

ロシアはEUの主要なガス供給国であり、昨年は使用量の4割の供給を受けた。しかし、ロシアは2月にウクライナに侵攻し、西側から制裁を科されると、ガスの供給を制限。以来、EUではエネルギー価格が高騰し、加盟国は苦慮している。

EU加盟国からはガス価格をめぐり、域内での上限設定と、ガス価格との切り離しを求める声が高まっている。

ガスは発電の主な源となっていることから、電力価格も高騰しており、先週は過去最高を記録した。

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こうしたなか、ベルギーのエネルギー相のティネ・ヴァン・デ・ストラーテン氏は、ヨーロッパでのガス価格を緊急凍結しなくてはならないとツイート。ガスと電力の価格の関連性は人為的であり、改革が必要だと訴えた。

また、「何もしなければ、今後5回から10回分の冬は恐ろしいことになる」と主張。「私たちは根本において、欧州レベルで行動し、ガス料金の凍結に努めなければならない」と強調した。

「狂気を止める必要」

ドイツでは、電力の1年物先物価格が、1メガワット時あたり995ユーロ(約14万円)に上昇。フランスでは1130ユーロに達した。両国とも昨年比で10倍以上だと、AFP通信は伝えた。

オーストリアのカール・ネハンマー首相は、「エネルギー市場で今起きているこの狂気を止めなければならない」と主張。

電力価格の値下がりが必要だとし、EUに対して電力とガスの価格を切り離しを求めた。

「(ロシアのウラジーミル)プーチン(大統領)にヨーロッパの電気料金を日々、決めさせるわけにはいかない」

ドイツは備蓄を増強

2020年にロシアのガスを最も多く輸入したドイツは、冬を前にガスの備蓄増を急いでいる。

同国のロベルト・ハーベック経済相は、ロシアに代わる供給元からのガス購入と、それらの省エネ対策で、予定より早い9月初旬に目標を達成する見込みだと述べた。

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