ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や円安の影響で、乳牛のエサなどの価格が高騰していることを受けて、ホクレンは乳業メーカーに販売する飲用向けなどの生乳の価格を１キロあたり１０円の値上げをすることでメーカー側と合意しました。
生乳をめぐっては、ウクライナ情勢や急激な円安の影響で乳牛のエサの輸入価格などが高騰していて、生産にかかるコストが上昇しています。
ホクレンによりますと、北海道産の生乳価格の値上げに向けて乳業メーカーと交渉していましたが、今年１１月の取り引き分から値上げすることで、４日、大手と中堅の１５社と合意しました。
対象となるのは、牛乳などの飲用向けやヨーグルトなど向けの生乳で、値上げの幅はいずれも１キロあたり１０円だとしています。
また、チーズやバターなど向けの生乳も値上げについて交渉しているとしています。
道内の酪農家が乳業メーカーに販売する生乳の価格はホクレンとメーカー側が用途ごとに、毎年度、交渉して決めていますが、年度の途中で引き上げるのは２０１３年以来、９年ぶりです。
ホクレンは「酪農家の生産コストが急激に上昇しており、都府県での引き上げの水準を踏まえて決着した」としていて、物価の上昇が続く中で、今後、牛乳や乳製品の小売価格にも影響が広がりそうです。
ホクレン 生乳価格１キロあたり１０円値上げでメーカーと合意｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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