2023年は、たとえばトヨタなら新型「プリウス」や「クラウン」など、魅力あふれる国産の新型車が数多く発売されそうだ。そこで、当記事ではすでにティザーなどで先行公開されており、発売が待たれる新型車に加えて、筆者の独自調査によって発売の可能性が高いであろう新型車まで、2023年に発売が期待される注目の新型車をお届けしたい。
トヨタ 新型「プリウス」(発表日:2023年1月10日[確定])
トヨタの代表的なハイブリッドカー「プリウス」が、5代目へとフルモデルチェンジされる。
画像は世界初公開時に披露された新型「プリウス」
トヨタ
4.09
(レビュー695人・クチコミ69934件)
新車価格:259〜364万円 (中古車:9〜438万円)
2022年11月16日に世界初公開された新型「プリウス」は、2023年1月10日に正式に発表される予定だ。その最大の特徴は、従来型に比べてフロントピラーが寝かされて天井が低くなるなど、スポーティーな外観になったこと。パワーユニットは、従来から設定されている1.8Lエンジンに加えて、新たに2.0Lがラインアップされる。そして、PHEVにもその2.0Lエンジンが搭載される。
なお、以下の記事では正式発表に先駆けて、(当記事公開時点で)未発表である価格や装備など、実際の購入の際に気になることや注意点などについて先取りで解説しているので、気になる方はぜひ記事をご覧いただければ幸いだ。
スズキ 新型「ジムニーシエラ(5ドア)」(登場予想時期:2023年4月ごろ)
スズキ「ジムニーシエラ」は、現行モデルは「ジムニー」と同様に3ドア仕様のみが販売されているが、新たにリアドアを備えた5ドア仕様が発売されそうだ。
画像は現行モデルの「ジムニーシエラ」
スズキ
4.56
(レビュー49人・クチコミ1902件)
新車価格:186〜208万円 (中古車:55〜670万円)
「ジムニーシエラ」の5ドア仕様は、1.5L直列4気筒エンジンを搭載する現行の3ドア仕様をベースに、全長とホイールベースをそれぞれ250mm拡大させて、5ドアのコンパクトなSUVへと仕上げられる。全長は3,800mm、ホイールベースは2,500mmだ。5ドアボディによって乗降性が向上し、全長とホイールベースの拡大で後席の足元空間も大幅に広がる。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、現行の3ドア仕様では握りコブシ半分程度。それが、5ドアになれば、拡大された全長とホイールベースによって、握りコブシ2つ分にまで広がりそうだ。さらに、荷室長も少し伸びるだろう。
そのため、実用性はスズキ「エスクード」と同等か、それ以上に高くなるはずだ。後席に余裕があるので4名乗車も快適で、ファミリーカーとしても使いやすいだろう。外観もカッコよく、ジムニーシエラの5ドア仕様が人気車となるのは間違いないだろう。
スバル 新型「インプレッサ」(登場予想時期:2023年6月ごろ)
スバルは、2022年11月18日に新型「インプレッサ」を世界初公開した。
画像は世界初公開された新型「インプレッサ」(海外仕様)
スバル
4.25
(レビュー334人・クチコミ17488件)
新車価格:200〜295万円 (中古車:19〜328万円)
スバルは、「XV」の次期モデルである「クロストレック」をすでに発表しているが、そのベース車両となるのがハッチバックモデルである「インプレッサ(スポーツ)」だ。ちなみに、次期型ではセダンの「G4」は廃止される可能性が高い。
新型「インプレッサ」は、スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造によってボディ剛性が高められ、走行安定性と乗り心地を向上させる。パワーユニットは、2L水平対向4気筒エンジンをベースにしたe-BOXERが主力で、今まで苦手だった燃費性能を向上させるだろう。
三菱「デリカミニ」(登場予想時期:2023年6月ごろ)
2022年11月4日に、エクステリアが先行公開された「デリカミニ」は「eKクロススペース」を発展させたモデルだ。
画像は2022年11月4日にスペシャルサイトにて初披露された「デリカミニ」
三菱
4.55
(レビュー16人・クチコミ175件)
新車価格:165〜220万円 (中古車:116〜239万円)
「eKクロススペース」は、車内の広いSUV感覚の軽自動車として開発されたが、三菱の関係者によると「やり残した部分があった」と言う。そこで、「デリカミニ」では外観やシートアレンジなどについてSUVらしさを強め、ミニバンの「デリカD:5」に機能を近づけていく。
なお、三菱は「デリカミニ」を、東京オートサロン2023で初披露すると発表しているので、気になる方は同イベントへ足を運んでみるのもいいだろう。
トヨタ 新型「アルファード」(登場予想時期:2023年7月ごろ)
トヨタは、高級ミニバンの「アルファード」をフルモデルチェンジする。
画像は現行モデルの「アルファード」
トヨタ
4.41
(レビュー350人・クチコミ82464件)
新車価格:359〜775万円 (中古車:20〜2399万円)
次期「アルファード」の外観は、現行型の路線を守りながらもフロントマスクの存在感がさらに強められそうだ。プラットフォームは、「ハリアー」や「カムリ」などに採用されているGA-Kをベースに、床がフラットに仕上げられる。
パワーユニットは、2.5L直列4気筒をベースにしたハイブリッドが主力として搭載され、燃費性能はさらに向上する。走行安定性と乗り心地のバランスが高まり、安全装備や運転支援機能は「ノア」「ヴォクシー」以上に充実するだろう。
トヨタ 新型「ランドクルーザープラド」(登場予想時期:2023年9月ごろ)
2021年に発売された新型「ランドクルーザー」に続いて、ボディが少しコンパクトな「ランドクルーザープラド」も新型モデルへとフルモデルチェンジされる。
画像は現行モデルの「ランドクルーザープラド」
トヨタ
4.49
(レビュー293人・クチコミ25598件)
新車価格:367〜554万円 (中古車:66〜748万円)
車両の性格は現行型と同じで、後輪駆動をベースにした悪路向けのSUVだ。プラットフォームも「ランドクルーザー」と共通のものが採用されることになりそうだ。
エンジンは、現行型と同様に2.8L直列4気筒クリーンディーゼルターボを搭載。悪路走破力も現行型と同等だが、次期型では走行安定性や乗り心地を大幅に向上させる。さらに、衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能も進化するだろう。
トヨタ「クラウンスポーツ」「クラウンセダン」「クラウンエステート」(登場予想時期:2023年春〜秋ごろ)
新型「クラウン」は、現在は「クロスオーバー」のみが発売されているが、2023年には「クラウンエステート」「スポーツ」「セダン」の3種類が発売される。クロスオーバーを含めると、4種類のクラウンシリーズが出そろうわけだ。
画像は2022年8月の世界初公開時に披露された「クラウンセダン」
トヨタ
-
(レビュー76人・クチコミ2676件)
新車価格:―円 (中古車:16〜690万円)
画像は2022年8月の世界初公開時に披露された「クラウンスポーツ」
トヨタ
-
(レビュー-人・クチコミ24件)
新車価格:―円 (中古車:―円)
画像は2022年8月の世界初公開時に披露された「クラウンエステート」
トヨタ
-
(レビュー3人・クチコミ79件)
新車価格:―円 (中古車:33〜233万円)
この中で、販売台数を最も増やせる注目の車種は「クラウンエステート」だ。「クラウンクロスオーバー」は、ボディの基本スタイルがセダンだが、「クラウンエステート」はステーションワゴン風のデザインで、車内も広い。荷室の使い勝手もよく、3列目シートも装着されるので、SUVの魅力である実用性は高いものになるだろう。
マツダ 新型「CX-80」(登場予想時期:2023年10月ごろ)
今のマツダには、3列シートを備えた上級SUVとして「CX-8」が用意されているが、その後継車種と予想されているのが「CX-80」だ。
画像は現行モデルの「CX-8」
マツダ
4.67
(レビュー280人・クチコミ21540件)
新車価格:299〜505万円 (中古車:164〜498万円)
日本で販売されるマツダのSUVのラインアップでは、CX-80が新しい最上級モデルとして位置付けられそうで、「CX-60」と同様に後輪駆動とこれをベースにした4WDが採用される。
「CX-80」のパワーユニットは「CX-60」と同様で、3.3L直列6気筒クリーンディーゼルターボと、これをベースに開発されたマイルドハイブリッド、2.5L直列4気筒ガソリンとそのPHEV(プラグインハイブリッド)になる。
「CX-80」のホイールベースは「CX-60」よりもさらに長く、走行安定性と乗り心地のバランスを向上させる。また、「CX-8」と同じく、3列目シートの広さに余裕を持たせており、SUVとしては多人数乗車を快適に楽しめるモデルになるだろう。
スズキ 新型「スイフト」「スイフトスポーツ」(登場予想時期:2023年10月ごろ)
スズキの「スイフト」「スイフトスポーツ」は、現行モデルの路線を踏襲しながらフルモデルチェンジが図られる。
画像は現行モデルの「スイフトスポーツ」
スズキ
4.27
(レビュー422人・クチコミ8479件)
新車価格:154〜208万円 (中古車:4〜389万円)
スズキ
4.68
(レビュー260人・クチコミ12262件)
新車価格:202〜209万円 (中古車:8〜398万円)
パワーユニットは、ノーマルエンジンと併せて、「エスクード」に採用されているフルハイブリッドシステムが搭載される可能性が高そうだ。また、「スイフトスポーツ」は1.4L、もしくは1.5Lをベースにしたターボエンジンが搭載され、現在の海外仕様と同様のマイルドハイブリッドが組み合わせられるだろう。
ダイハツ「ムーヴ」(登場予想時期:2023年10月ごろ)
「ムーヴ」の現行モデルは2014年に発売されているが、今でもフルモデルチェンジが実施されていない。いっぽう、「ムーヴキャンバス」は先代型が2016年に発売されながら、昨年の2022年には現行モデルへと一新されている。
画像は現行モデルの「ムーヴ」
ダイハツ
3.96
(レビュー132人・クチコミ3591件)
新車価格:113〜150万円 (中古車:1〜181万円)
「ムーヴ」のフルモデルチェンジが遅れている理由は、新しいハイブリッドが搭載されるためのようだ。マイルドタイプではなく、「ロッキー」「ライズ」に搭載されている「eスマートハイブリッド」の軽自動車版になる。「eスマートハイブリッド」の基本的な仕組みは、日産の「e-POWER」に似ている。エンジンは発電機を作動させ、駆動はモーターが担当する。したがって加速は滑らかで、WLTCモード燃費は軽自動車で最良の30km/Lを目指している。
ハイブリッドモデルの価格は、「ロッキー」「ライズ」の売れ筋グレードでは、ノーマルエンジンに比べて289,000円高くなる。だが、「ムーヴ」では20万円の上乗せに抑えられるだろう。標準ボディとエアロパーツを装着したカスタムの価格差が約20万円で、軽自動車の価格アップとしては、この金額が限界になるからと予想する。
ホンダ 新型「N-BOX」(登場予想時期:2023年12月ごろ)
「N-BOX」は、国内で販売される新車のベストセラー車なのはご存じのとおりだ。国内で売られるホンダ車の3分の1以上が「N-BOX」なので、万が一販売台数が落ち込むようなことがあると、ホンダの国内販売が根本から揺らいでしまう。
そこで、現行型の発売から6年後の2023年に、「N-BOX」にフルモデルチェンジが施される。従来モデルからの乗り替え需要が多いため、コンセプトやボディの基本スタイルなどは変更されない。
画像は現行モデルの「N-BOX」
ホンダ
4.37
(レビュー229人・クチコミ14901件)
新車価格:144〜204万円 (中古車:3〜211万円)
いっぽう、内外装や乗り心地、静粛性、安全装備や運転支援機能などを着実に進化させてくる。前述のとおり、「N-BOX」は販売面の失敗が許されず、なおかつコストを費やして開発すれば、大量な販売が見込めるからだ。現行型と同様に、開発コストを潤沢に費やして売れ行きを確実に伸ばしていくモデルに仕上げられるだろう。
ホンダ 新型「フリード」(登場予想時期:2023年12月ごろ)
「フリード」の現行モデルの発売は2016年なので、すでにフルモデルチェンジを受けて良い時期だが、延期されているようだ。納期が全般的に遅延しており、なおかつ「フリード」は今でも売れ行きが堅調で、フルモデルチェンジの必要性をあまり感じさせないからだ。
画像は現行モデルの「フリード」
ホンダ
4.24
(レビュー487人・クチコミ22688件)
新車価格:227〜327万円 (中古車:4〜339万円)
だが、次期型はパワーユニットが「ヴェゼル」と同タイプのものに刷新され、燃費性能や動力性能が向上する。また、走行安定性や乗り心地にも改善が施される。居住性は、3列目シートの床と座面の間隔を拡大するなど、シートの配置を最適化して4名乗車時の居住性を快適にする。
注目はSUVと軽自動車! 2023年に発売が期待される新型車たち - 価格.comマガジン
Read More
No comments:
Post a Comment