サウジ、４月積みのアジア・欧州向け原油販売価格を引き上げ - ブルームバーグ

サウジアラビアはアジアと欧州向けの原油輸出価格を大半の油種で引き上げ、同地域で需要が回復しているとの見方を示唆した。

　　今年は原油先物がやや弱含んでいるものの、多くのエネルギートレーダーや業界幹部は中国経済の回復や他の主要国のインフレ鈍化を背景に上昇を見込んでおり、１バレル＝100ドルに達する可能性も予想されている。

　　国営石油会社 サウジアラムコは４月積みのアジア向け原油油種の大半について値上げ。同社の主要油種であるアラビアンライトの価格は１バレル当たり2.50ドルと、３月積みを同50セント上回る水準とした。

Saudi Arabia Raises Oil Prices For a Second Month

Aramco increases key grade for Asia and prices for European customers

Source: Saudi Aramco, Bloomberg

　　ブルームバーグがトレーダーと製油業者を対象に実施した調査では、１バレル当たり55セントの値上げが見込まれていた。サウジアラムコが同社最大の市場であるアジア向けの価格を引き上げるのは２カ月連続。

　　米国向けの価格は据え置き。北欧と西欧、地中海諸国向けの価格は最大1.30ドル引き上げた。

　　サウジアラムコのアミン・ナセルＣＥＯは１日にリヤドで行われたインタビューで「中国からの需要は非常に強い」と述べ、欧州と米国も良好との認識を示していた。

原題： Saudi Arabia Raises Oil Prices for Asia and Europe for April (1)（抜粋）

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