楽天グループが新規株式公開(IPO)する 楽天銀行の公開価格は1400円と、仮条件1300-1400円の上限で決まった。3月時点の想定では最大で1960円としていたが、需要調査を経て3割安となった。
楽天銀は13日、訂正有価証券届出書で公募・売り出し価格を開示した。上場日は4月21日で、時価総額は約2380億円となる見通し。
楽天Gにとって資金調達による財務体質の改善は喫緊の課題だった。同社が2月に発表した前期(2022年12月期)決算は、モバイル事業で5000億円近い損失を計上したことが響き、営業損失は3639億円と過去最大の赤字となった。自己資本比率は12月末時点で4%に低下した。
三木谷浩史社長は2月の決算説明会で、資金調達を確実にするため銀行、証券子会社のIPOを進め、外部資本の活用も検討していくことを明らかにした。楽天銀は3月、IPOの想定仮条件を1630-1960円と発表、時価総額は最大で約3330億円規模に達する可能性があった。
楽天Gは今回の売り出しで、手取金717億5500万円を見込んでいる。
預金残高が9兆円超の楽天銀の時価総額は、上場後の株価動向によっては今後増大していく可能性もある。3月29日に上場した同業の 住信SBIネット銀行は、公開価格が1200円だったが、13日の終値は1659円と順調に推移している。
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(第5段落に楽天Gの手取金額を追記しました)
楽天銀行の公開価格は1400円、仮条件の上限 - ブルームバーグ
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