「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。
アンチTeslaな人たちの高笑いが聞こえてきそうです。というのは、Tesla Model 3のリセールバリューが急落しているからです。この連載に寄せられたSNSや大手検索サイトのコメントで「EVなんて5年も乗れば二束三文」に類するリセールバリューについての忌憚のないご意見の数々を幾度も目にしてきました。本当に二束三文になるかどうかはわかりませんが、少なくとも筆者のModel 3でいうと、昨年から今年にかけて価値が急落したことは確かです。
下がって、上がって、上がった下取り価格
Tesla Japanは、Webを利用した非対面での「下取り見積り」サービスを実施しています。Teslaオーナーであれば、サイトのアカウントにログインすることで、簡単なプロセスで自車の見積りを依頼することができます。Teslaは、各個体の走行距離はもちろん、車検証、点検・修理歴、バッテリーやその他車両の状態など、あらゆる情報にアクセスできるわけですから、現物を確認しなくても、ある程度正確な初期見積りを出すことができるのでしょう。
ちなみに、このWeb経由の見積りが最終決定額というわけではなく最終決定に至るまでには、車両各部の写真の送付といったプロセスを経る必要があります。
筆者のModel 3は、2021年9月に納車されました。注文時の車両価格は509万円でした。その翌年の22年4月に走行距離6700kmの時点で、Web査定を依頼した際の回答は、19万円の下落で490万円でした。このときは、Model Yの型式認定が国交省より公示され2〜3カ月を経過したタイミングだったこともあり、「Model Y、まもなく発売か!」という期待感を込めて、査定依頼を出したと記憶しています。
そして、その22年6月に注文受け付けが開始されたのを機に走行距離8346 kmで、再度見積りを依頼したら509万円でした。購入時の価格を維持していたことで、Model Yへの乗り換えを本気で考えたのですが、車両サイズに対し自宅へのアプローチに課題があり、このときは発注を見送りました。
そして22年11月、Tesla Motors Japanが主催するイベントに参加した際、Model Yに試乗し、その流れで査定してもらいました。このときは、Web査定ではなく、スタッフとの対面でのやりとりです。金額は、走行距離1万1800kmで514万円でした。筆者のModel 3に限って言えば、購入時509万円だった車両が約半年後に490万円になった後、509万円→514万円と上昇したわけです。
ただし、筆者のModel 3は、その買取額から減額されるとのことです。自宅へのアプローチの狭さから4輪のホイールすべてに、結構なガリ傷がついているからです。対応してくれたスタッフによると、ガリ傷は5万円/本の減額になるそうで、筆者の場合、514万円から20万円が減額されることになるそうです。しくしく…
2年乗ったテスラ「Model 3」の下取り価格は? その乱高下っぷりとバッテリー劣化の関係 - ITmedia NEWS
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