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ホンダが2023年4月に発売したSUV(多目的スポーツ車)「ZR-V」(図1)。小型SUV「ヴェゼル」の上位車種として導入する。価格は293万2600円(消費税込み)からとなる注)。ZR-Vの開発責任者であるホンダの小野修一氏(同社四輪事業本部ものづくりセンターLPLチーフエンジニア)は「意図的に買いやすい価格に設定した」と語る。「ないものねだりをしない」(同氏)戦略で、装備の取捨選択や他車からの部品流用によって価格を抑えた。
注)ホンダは、半導体不足の影響で一部装備を省き、2023年4月の発売時から価格を変更した。発売時は294万9100円からだった。
これまで同社は日本市場で、ヴェゼルの上位車種として「CR-V」を販売していた。CR-Vは2022年12月に販売を終了。「ヴェゼルの上位モデルとして、CR-Vと入れ替えでZR-Vを導入した」と同社の広報担当者は話す。
2018年に発売したCR-Vの特徴は、他社の競合車と比べて標準装備を充実させたことだった。廉価グレードには通常装備しないような、カー・ナビゲーション・システムやパワーシート、ステアリングヒーターを標準設定。上位グレードには、廉価グレードに加えて、後席のシートヒーターや通常オプションで設定する電動パノラミックサンルーフなどを装備した。
“ないものねだり”からの転換、ホンダ「ZR-V」の価格戦略 - ITpro
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