182.6円。8月7日時点の東京都内のレギュラーガソリンの小売価格です。
2008年8月以来15年ぶりに180円台の高値となりました。
こうした中、関東の1都6県で最も価格が安い埼玉県内のガソリンスタンドでは、値段が高い都内から給油に訪れる人の姿が見られました。
ガソリン価格の高値はいつまで続くのか、今後の見通しなどを取材しました。
東京…15年ぶりの高値
国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、都内のレギュラーガソリンの8月7日時点の平均の小売価格は182.6円で先週より3.3円上がりました。
180円台となるのは、2008年8月以来15年ぶりの高値でこれまでで最も高かった、2008年8月4日の186円に迫っています。
東京以外の関東の6県では、値段が高い順に群馬県が183.6円、神奈川県が181.8円、栃木県で180.5円、茨城県と千葉県がいずれも178円、埼玉県が176.4円となっています。
また、長野県は全国で最も高い189.9円となりました。
今後の見通しについて石油情報センターは次のように話しています。
石油情報センター
「欧米の経済の先行きが底堅いという見方もあり、需要の回復から需給がひっ迫し、ガソリン価格も値上がりすることが予想される」
価格の安い地域で給油
ガソリン価格の値上がりの中、埼玉県は、関東の1都6県で最も価格が安いことから、埼玉県内のガソリンスタンドでは値段が高い東京都内から給油に訪れる人の姿が見られました。
埼玉県は176.4円で東京と6.2円の差があるため、都内から給油に訪れる人の姿も見られました。
草加市内のガソリンスタンドに、練馬区からキャンピングカーで給油に来た70代の男性は「全国をキャンプして回り一日に300、400キロと走るので価格の違いは大きいです」と話していました。
また、文京区から訪れた60代の男性は、「家の近所に比べ10円近く安いので、よく来ています。年金で暮らしている身としてはガソリンが高いのは家計への影響が大きいです」と話していました。
ガソリンスタンドの運営会社 小川慎一マネージャー
「最近は『高いね』という声をいただきます。長年安く販売してきたので、なるべくお求めしやすい価格で売っていきたい」
石油情報センターは、東京と埼玉の価格差の理由について次のように述べています。
石油情報センター
「東京は土地が高く、その分、価格転嫁が必要という面もある一方埼玉はガソリンスタンドの競争が激しい結果価格が抑えられているのではないか」
ガソリン価格 東京15年ぶり180円台 理由や今後の見通しは? - nhk.or.jp
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