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Saturday, August 5, 2023

【2023年】トヨタ 新型ランドクルーザー250の価格は470万円〜と予想! 再販するランドクルーザー70と合わせて予想 ... - MOTA

ランドクルーザーとは?|ランドクルーザーはトヨタで最も長い歴史のあるクルマ

トヨタの新型ヤリスクロスや新型ハリアーなど、今の大半のSUVは、前輪駆動をベースにした乗用車と同じプラットフォームが使われています。ところがランドクルーザーシリーズは、ラダー(梯状の)フレームと後輪駆動をベースにした4WDを備える悪路向けのSUVです。

初代ランドクルーザーは「トヨタ ジープ」の車名で1951年に発売され、「ジープ」の名称がウイリス・オーバーランド社の商標に抵触することから、1954年に「ランドクルーザー」へ改称されました。長い歴史を持つことで知られる初代クラウンの発売が1955年なので、ランドクルーザーは、トヨタでは最も長い伝統に支えられた車種です。

現行ランドクルーザーは中東諸国から輸出を開始しており、それ以来170の国と地域で販売されています。累計生産台数は1130万台とされ、これは東京都の人口に相当する数です。

ランドクルーザーには複数の車種があり、日本では新型ランドクルーザー300と、ランドクルーザープラド(150系)を販売していました。そのランドクルーザープラドに代わり、「ランドクルーザー250」という車名で登場しました。

また1989年に登場したランドクルーザー70も一部仕様を変更し、販売が再開されます。ランドクルーザー70は、湿地帯や雪原、山岳地帯といった過酷な状況下や未舗装路なども難なく走行可能なヘビーデューティー色が強い本格派モデルです。

新型ランドクルーザー250のボディサイズ|上級の新型ランドクルーザー300に迫るサイズ感

まずは新型ランドクルーザー250の性格ですが、「原点回帰」を狙っています。従来型はフルモデルチェンジを行う度に上質感を強めており、悪路向けのSUVというよりは高級志向の乗用車でした。そこで新型ランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの立ち位置を引き継ぎながら、新型車としてコンセプトを刷新します。

新型ランドクルーザー250の基本的な性格は、従来のランドクルーザープラドと同様、後輪駆動をベースにした4WDを搭載する悪路向けのSUVです。

しかしボディサイズは、かなり大型化されます。全長は4925mm(先代型に比べて+100mm)、全幅は1980mm(+95mm)、全高は1870mm(+20mm)とされ、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2850mm(+60mm)です。

新型ランドクルーザー250のホイールベースの2850mmは、ボディがさらに大きく上級モデルとなる新型ランドクルーザー300と同じです。全長も新型ランドクルーザー300 VXグレードは新型ランドクルーザー250よりも25mm長い程度です。全幅の1980mmも同じ数値になります。

つまり新型ランドクルーザー300は、150系のランドクルーザープラドに比べて明らかに大きかったわけですが、新型ランドクルーザー250では新型ランドクルーザー300と並列の関係に近付きました。

車種 全長 全幅 全高 ホイールベース
トヨタ 新型ランドクルーザー250 4,925mm 1,980mm 1,870mm 2,850mm
トヨタ 先代ランドクルーザープラド 4,825mm 1,885mm 1,835〜1,850mm 2,790mm
トヨタ 新型ランドクルーザー300 4,950mm〜4,985mm 1,880mm〜1,990mm 1,925mm 2,850mm

新型ランドクルーザー250の外観(エクステリア)|それぞれ角型と丸型のヘッドライトを持つボディタイプを用意

新型ランドクルーザー250のボディタイプは大きく分けて2種類用意され、ヘッドライトの形状は、角型と丸型があります。

ちなみに丸型ヘッドライトのフロントマスクは、販売を再開したランドクルーザー70に似ていますが、クルマ造りは異なります。このあたりは少々ややこしいです。

新型ランドクルーザー250の内装(インテリア)|多人数乗車を考えると不便なシート形状に

新型ランドクルーザー250の内装は、基本的には新型ランドクルーザー300と同じです。新型ランドクルーザー250は、ベーシックなタイプでインパネなどはシンプルですが、メーターやスイッチ類の基本的な配置は変わりません。シートの配置なども基本的に共通です。3列シートも用意されます。

ランドクルーザープラド(150系)から乗り替える時に注意したいことは、新型ランドクルーザー300と同じように、2列目のスライド機能が省かれたことです。

ランドクルーザープラド(150系)は、2列目にスライド機能が装着され、3列目を使う時は、2列目を前寄りにスライドさせて3列目の足元空間を広げることが可能でした。

しかし新型ランドクルーザー250では、この機能が廃止され、多人数で乗車する時の使い勝手は少し低下しています。

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新型ランドクルーザー250のエンジン|ディーゼルターボとガソリンの2種類が日本で販売される

新型ランドクルーザー250の日本仕様が用意するエンジンは、ランドクルーザープラド(150系)と基本的には同じです。直列4気筒2.8Lディーゼルターボと、2.7Lガソリンです。ガソリンは6速ATですが、ディーゼルは8速ATに進化する可能性も高いです。

上級モデルとなる新型ランドクルーザー300が搭載するエンジンは、V型6気筒3.5Lガソリンツインターボと3.3Lディーゼルターボなので、新型ランドクルーザー250のエンジンは新型ランドクルーザー300より排気量が小さいです。

このほか新型ランドクルーザー250のエンジンタイプは、海外向けとして直列4気筒2.4Lガソリンターボ、このハイブリッド仕様、2.8Lディーゼルターボの48Vマイルドハイブリッド仕様があります。

新型ランドクルーザー250の悪路走破性|剛性を高めただけでなく、走行する道に合わせた4WD制御機能も設定

新型ランドクルーザー250はランドクルーザープラド(150系)と同じく、ラダーフレームにボディやエンジン、サスペンションなどが架装されていますが、フレームは刷新されて剛性を1.5倍に高めました。スポット溶接箇所、構造用接着剤の使用も増やして剛性アップが図られています。

新型ランドクルーザー250の4WDには「オート」と未舗装路で使う「ダート」、泥道の「マッド」、抵抗の大きな砂地向け「サンド」、岩場を走る時に使う「ロック」、深雪路に適した「ディープスノー」と切り替えられる機能も備わり、エンジン、4WDシステム、ブレーキなどをとシチュエーションごとに最適に制御して悪路走破力を向上させます。

新型ランドクルーザー250の発売時期|2024年5月ごろの予定

新型ランドクルーザー250の発売時期を販売店に尋ねると「2024年の5月ごろ」とのことで、現時点ではグレード構成や価格は未発表です。

新型ランドクルーザー250の予想価格|470万円〜600万円程度になりそうだ

しかし新型ランドクルーザー250ではシャシーが新型ランドクルーザー300と同じGA-Fと呼ばれるタイプに刷新され、ボディも拡大するため、ランドクルーザープラド(150系)に比べて価格は高まるでしょう。

2.7Lガソリンエンジンを搭載したベーシックなグレードでも、470万円前後に設定されると思われます。新型ランドクルーザー300ではベーシックなグレードでも500万円を超えるので、新型ランドクルーザー250は400万円台から用意するでしょう。そして2.7Lガソリンエンジンの売れ筋グレードは540万円くらいと予想できます。2.7Lのガソリンエンジンは実用回転域の駆動力が物足りないので、ディーゼルターボを推奨します。最高出力は204馬力、最大トルクは51kg-mと強力です。

ディーゼルターボの価格は、ガソリンエンジンに比べて60万円ほど高く、ベーシックなグレードが530万円、売れ筋グレードは600万円に達するでしょう。それでも新型ランドクルーザー300のディーゼルターボは、ZXグレードが760万円で、GRスポーツグレードは800万円なので、新型ランドクルーザー300と比べれば新型ランドクルーザー250は購入しやすい価格でしょう。

ランドクルーザー70とは?|過酷な道を走破することに長けた特殊なモデル

国内販売を再開するランドクルーザー70にも触れておきましょう。ランドクルーザー70は、1984年に発売されました。その後、2004年に国内販売を一度終了して、2014年から2015年にはランドクルーザー70の登場から30周年を記念して、日本国内で限定発売されたこともあります。そして2023年に、改めて販売されます。

ランドクルーザー70の発売時期|2023年11〜12月ごろとなりそうだ

ランドクルーザー70の販売再開時期は、販売店によると「2023年11〜12月」とのことです。

ランドクルーザー70が約40年にわたってフルモデルチェンジを行わずに生産されてきた背景には、このクルマならではの特殊な事情があります。

万一立ち往生したら、生還できないかもしれないという、過酷な状況で使われることです。そうなるとユーザーとしては、クルマ造りを変えないで欲しいと考えます。

例えば乗り心地、走行安定性、安全装備など合計100箇所の機能や装備が進化しても、通常走る悪路の1箇所でも立ち往生すれば、もはや使えなくなってしまいます。

「改良によって悪路走破力に不安が生じるなら、最初から変えないでくれ」というわけです。

またランドクルーザー70は過酷な条件で使われるため、万が一壊れてしまった際に近所に自動車専門の修理工場がない場合もあります。そのような時は、ユーザーが自分たちで工具やパーツをそろえて整備や修理を行います。

こうした使い方を考える上でも、モデルチェンジをしない方が好都合です。モデルチェンジすれば、整備のための新しい知識や技術を身に付けることや、パーツをそろえる必要が生じるからです。

したがってランドクルーザー70は、新型ランドクルーザー250に比べると特殊なクルマです。4WDシステムも、カーブを曲がる時に前後輪の回転数を調節できないパートタイム式なので、舗装路は後輪駆動の2WDで走ります。4WDは悪路専門ですが、走破力は抜群に高いです。

今回販売するランドクルーザー70は、直列4気筒2.8Lディーゼルターボを搭載して、6速ATを組み合わせます。

ランドクルーザー70のボディサイズは、全長4,890mm×全幅1,870mm×全高1,920mm、ホイールベース2,730mmです。

ランドクルーザー70の予想価格|380万円くらいからとなりそうだ

ランドクルーザー70の価格は、2014〜2015年に限定で販売した段階で、バンタイプが360万円、ダブルキャブのピックアップが350万円でした。2023年11〜12月に販売を再開する時の価格は、少し値上げされてバンタイプが380万円くらいでしょう。

新型ランドクルーザー250や新型ランドクルーザー300に比べると求めやすいですが、パートタイム式4WDの採用も含めて、一般的な選択ではありません。悪路を本格的に走るユーザーのためのマニアックなSUVと考えるべきです。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:MOTA編集部】

トヨタ/ランドクルーザープラド

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渡辺 陽一郎

筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)

監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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