今週、ビットコイン（BTC）の価格は3万6000ドルの大台に迫ったものの、急速に反転し、3万4250ドルまで調整された。過去1ヵ月で約30％上昇した後、価格が一服するのは自然な流れだ。一部のトレーダーが利益を確定し、市場参加者が上昇の引き金となった要因が依然として有効かどうかを再評価するからだ。
価格が4.67％下落したものの、多くのアナリストはビットコインに対して強気を維持している。一部のアナリストは、BTC価格が3万6300ドルのレベルを突破すれば、再び「ガンマ・スクイーズ」が起こると予想している。
マイクロストラテジーの共同創業者であるマイケル・セイラー氏などの強気派は、BTC価格の反落に動じていない。
CNBCとのインタビューで、ビットコインの半減期について問われたセイラー氏は、「ビットコインの市場での自然な売り手の大部分はビットコインのマイナーだ。彼らは、電気代や資本コストをカバーし、債務を返済するためにBTCを売らなければならない。それは毎月約10億ドルの売りが市場に出ることを意味する。その売りは来年4月か4月末には半分になる」と答えた。
さらにセイラー氏は「年間120億ドルの自然な売りが60億ドルになることを目の当たりにする。同時に、現物型ビットコインETFなどがビットコインの需要を増加させる。だから私たちは皆、次の12ヵ月にかけてかなり強気だ。需要が増加し、供給が縮小する。これはウォール街の歴史上でも前例のないことだ」と述べた。
「理想的なエントリーポイント」
2023年に入ってからビットコイン価格は114％上昇し、そのうち30％は過去1ヵ月で加算された。それでも、BTC価格は過去最高値からは50％近く下落したままだ。一般の人々は2023年のBTCのパフォーマンスを考える前に、FTX破綻やほかの仮想通貨スキャンダルを頭に浮かべる可能性が高い。
「仮想通貨の悪質な利用やサム・バンクマン-フリード氏などの人々による行動が、機関投資家の関心を損なったと思うか？」と問われたセイラー氏は、「初期の仮想通貨カウボーイや未登録の証券である仮想通貨トークン、信頼できない仮想通貨カストディアンの問題がある。業界が次のレベルに進むためには、成熟した監督に移行する必要がある」と答えた。
現在の投資環境についてセイラー氏は、「12ヵ月から48ヵ月の投資期間があるなら、これは資産への非常に理想的なエントリーポイントだ」と示唆した。「ウォール街の銀行や責任あるカストディアンがビットコインを管理し、所有者の価値を毀損するような小さなトークンへの固執をやめ、業界が次のレベルに進んでいけば、ここからさらに10倍になるだろう」と彼は語った。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
ビットコイン価格の先行きに自信 「ウォール街の歴史でも前例がない」＝マイクロストラテジーのセイラー氏 - コインテレグラフ・ジャパン（ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース）
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