3大都市圏のマンション価格は、過去10年間で約3~8割上昇――。不動産情報を提供するマーキュリーリアルテックイノベーターは、3大都市圏の主要都市などを対象に、ファミリー向け分譲マンションの平均価格について10年間の推移を公表した。マンション価格は高止まりしており、調査した16地域のすべてで上昇している。
調査対象の都府県は、東京▽神奈川▽千葉▽埼玉▽愛知▽京都▽大阪▽兵庫。東京は23区と都下、府県は府県庁所在地とその他市部で計16カ所に及ぶ。2012~22年の10年間で販売された3LDK(2SLDKを含む)の分譲マンションの平均価格をまとめた。
22年に分譲された平均価格は、最も高かった「東京・23区」で9004万円、次いで「大阪市」(6653万円)▽「さいたま市」(6623万円)▽「京都市」(6505万円)▽「横浜・川崎・相模原市」(6264万円)――で、上位5地域は6000万円を超えた。
12年比で上昇率が高かったのは、①「大阪市」(83・2%)②「東京・23区」(63・8%)③「京都市」(62・8%)④「さいたま市」(60・1%)⑤「京都・その他市部」(58・4%)――の順。最も低い「千葉・その他市部」でも28・2%上昇した。
過去10年間の住宅ローンの変動金利をみると、12年は0・9%程度で、22年は0・4%程度まで下がった。ただ、マンション価格自体が上昇していて「22年の支払い負担は12年比で1・15~1・7倍程度増えている」と試算した。住宅ローンの超低金利が住宅購入の動機の一つとなる場合も多いが、マーキュリーリアルテックは「マンションが買い時とは限らない」と指摘している。【嶋田夕子】
家族向け3LDKマンション価格、10年で3~8割上昇 3大都市圏 - 毎日新聞
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