今月分の県産アワビの価格は事前入札の結果、10キロあたりの平均で7万6000円余りで、去年に比べおよそ6万円余り、率にして4割余り下回りました。
主要な輸出先の香港が岩手県は含まないものの日本の一部地域の水産物の輸入を禁止していることなどが影響したとみられます。
事前入札は岩手県漁連がアワビ漁が行われる毎年11月と12月を前にあらかじめ価格を決定するため行われているものです。
今月分の県産アワビの価格を決める事前入札が先月30日に行われた結果、10キロあたりの平均価格は7万6061円となりました。
先月分に比べ2万円余り、率にして2割余り値下がりしました。
去年の同じ時期に比べると6万円余り、率にして4割余りの値下がりとなっています。
岩手県漁連によりますと、県産アワビの多くは中国料理の高級食材の干しアワビに加工され、主に香港に輸出されていて、岩手県は含まれないものの香港政府が東京電力福島第一原発にたまる処理水の海への放出で10都県の日本産水産物の輸入禁止を続けていること、ことしは水揚げ量が回復傾向にある一方でやせているアワビもみられ品質に対する評価が下がったことなどが影響したとみられるということです。
県漁連は「国に対しては香港への輸入再開の働きかけを引き続き求めたい」としています。
県産アワビの価格 去年に比べ4割余り下落|NHK 岩手県のニュース - nhk.or.jp
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