米ニューヨーク市マンハッタンの住宅価格は、2023年10-12月(第4四半期)に約1年ぶりに上昇に転じた。高級物件の販売急増が市場を押し上げたとみられる。2024年は住宅ローン金利の低下で広範な住宅市場の回復が見込まれる。
不動産鑑定会社ミラー・サミュエルと不動産会社ダグラス・エリマン・リアル・エステートによれば、10-12月の販売価格中央値は前年同期比5.1%上昇の116万ドル(約1億6600万円)。前年比での上昇は2022年7-9月(第3四半期)以来。
全体の取引件数は減少したものの、500万ドル以上の物件の売買が急増。第4四半期には住宅ローン金利が一時8%近くまで上昇した中、購入者全体の3分の1余りが現金で購入した。現金購入比率はミラー・サミュエルが2014年に調査を開始してからの最高を記録。ただ、住宅ローン金利はここ数カ月で着実に低下している。
ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長は「市場が回復し始めていることを示す初期兆候がある」と指摘。「一夜にして状況が一転することはないだろうが、取引量や在庫量、そして一定程度は価格の面でも強含みの傾向が見られる」と述べた。
原題: Manhattan Home Prices Rise in Early Sign of a Market Rebound(抜粋)
マンハッタンの住宅価格、約1年ぶりに上昇-市場回復の初期兆候 - ブルームバーグ
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