ロンドンの高級住宅市場にとって、今年は今のところ低調な滑り出しだ。
ベルグラビアやメイフェア、ケンジントンなど34地区からなるロンドン高級住宅街の不動産価格は1月に前年同月比7.1%下落した。不動産データ会社ロンレスによると、この下落率はほぼ5年ぶりの大きさ。一方、売買の成約件数は16%減少。金利上昇が需要に響き、市場への供給は増えているという。
最高級のマンションも1月は販売が低調。価格が500万ポンド(約9億4500万円)以上の物件の売買件数は17%減少したと、ロンレスが明らかにした。
住宅ローン金利の高騰と生活費の危機が購買力をそぐ中で、英国の住宅市場は全体的に厳しく、その影響を高級物件も被っている。同国の買い手は金利低下と年内に見込まれる総選挙の結果を待つ姿勢で、直近の1年にはロンドン富裕層の一部が購入ではなく賃貸を選ぶ動きも見られている。
欧州連合(EU)離脱後に世界の金融ハブとしての競争力をロンドンが一部失い、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)でより広い郊外の物件への需要が高まったこともあり、ロンドン高級住宅街の価格は過去十年ほぼ横ばいだと、ロンレスは指摘した。
原題: London’s Prime Homes Suffer Sharpest Price Drop in Five Years(抜粋)
ロンドン高級住宅街の不動産価格、過去5年で最大の落ち込み - ブルームバーグ
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