物価高が止まりません。値上げした食品は、今月だけで700品目以上です。そんななか、逆張りで値下げを行うスーパーや、一杯250円のラーメン店が人気を集めています。
■ラーメン1杯250円! 驚きの激安価格
店の前にできた10人以上の行列。客のお目当ては、1杯250円のラーメンです。
外は2月中旬並みの寒さとあって、熱々のラーメンに客の箸も進みます。250円とはいえ、チャーシューにタマネギ、海苔ものっていて、食べ応えは十分。
一体、なぜ激安価格で提供できるのでしょうか。
ラーメン・餃子250店主 村上英雄さん
「客は(券売機に)1000円入れて、ラーメン・餃子・チャーシュー丼で(合計)750円の商品を頼んでくれる」
こちらの店ではラーメンだけではなく、餃子やチャーシュー丼も250円。
ほとんどの客がラーメン以外のものも注文するため、結果として客単価が上がり、利益を出せています。
村上さんの実家は製麺所で、毎朝6時から自分で打った麺や餃子の皮を使っているのも強みです。先月1日にオープンしたこの店にとって、物価高は逆に追い風となりました。
客
「ラーメンとチャーシュー麺と餃子です。これで合わせて1000円ってすごいですよね。今、ラーメン1杯で1000円超えますもんね」
客
「息子も結構食べるので、(他の店で)2人分頼むと2000円近くになってしまうので、SNSを見てここいいなと思って来た」
250円という超低価格はSNSなどで瞬く間に広まり、営業終了の時間を待たずに完売するほどの盛況ぶりです。
村上さん
「(Q.(250円は)今後も続ける?)さすがに店名を変えるわけにはいかないので、続けていきたい」
■逆張りの戦略「値下げ宣言」埼玉のスーパー
帝国データバンクによると、来月は加工食品を中心に、6カ月ぶりに3000品目を超える値上げラッシュとなる見通しです。
こうしたなか、埼玉県のスーパーでは、店内の至る所に「値下げ宣言」の文字が…。東武ストアでは、物価高で客の購買意欲が落ちたことを受け、去年8月から生活必需品を中心に値下げを実施するという、まさに逆張りの戦略を展開し、集客につなげています。
今月からは、一部の店舗で、より購入頻度の高い精肉などの値下げもスタート。国産の鶏もも肉ジャンボパックはおよそ30%引きの100グラム106円、うどんはおよそ40%引きの105円となっています。
客
「うどん好きだから、食べるんですよ。安いのが一番助かります」
客
「ひき肉を買いました。安かったですね」
東武ストア商品本部 高橋俊勝副本部長
「2月の実績で、買い上げ点数は(値引き開始前比)8%強ほど上がっている。メーカーもより数を売りたい、商品を回転させたいという意見が一致したというのが、(値引き実現の)大きな要因」
■「価格総選挙」客に一番近いパートが決める
横浜市にあるスーパーでも、来月1日から実施される値下げの準備が始まっていました。こちらは、一風変わった方法で値下げする商品を決めるというのですが…。
従業員
「商品に投票しています」
アピタを展開するユニーでは、値引きする商品を本部が決めるのではなく、客に一番近いパート従業員らが投票して決めるという、名付けて「価格総選挙」を130店舗で実施。店舗ごとに集計し、選ばれた商品を含む最大300品目を値下げ。地域最安値を目指します。
従業員
「餃子です。冷凍庫にあると、とても便利な商品なので」
従業員
「私が選んだのは手指の消毒液ですね。普段使っている商品(なので)、もう少し安くならないかなと」
ユニー販売促進部 渡辺英樹部長
「物価高のなかで、買い物自体があまり楽しいものではなくなっている。今までみたいなアプローチではなくて、少しは楽しんでもらえる、ひっかかりのある買い物をしてもらえるような企画になればいいなと」
(「グッド!モーニング」2024年3月8日放送分より)
激安!250円ラーメン パートが決める「価格総選挙」 止まらない物価高に逆張り戦略 - テレビ朝日
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