石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は3日、現行の産油抑制措置を6月末まで延長することで合意した。供給超過を回避し価格を押し上げるのが狙い。複数の参加国代表が非公開情報を理由に匿名で明らかにした。
現行措置は名目上、日量約200万バレルの減産に相当する。22カ国で構成するOPECプラスはサウジアラビアとロシアが主導的な立場にあり、両国で計画されている減産分の半分を占める。
トレーダーやアナリストの間で減産延長は広く予想されていた。季節的に世界の燃料消費が振るわないことに加え、米国のシェール生産業者などOPECプラスのライバルによる生産急増を相殺する必要があるためだ。中国経済の先行き不安も慎重になる必要性を高めている。
中東の戦争で地域の海運が脅かされているにもかかわらず、今年の原油供給は潤沢な水準を維持し、原油国際価格は1バレル当たり80ドル近辺で安定している。数年に及んだ急激なインフレを経験した消費者には一定の安心材料となる一方で、OPECプラスに加盟する多くの産油国はやや低過ぎると受け止めている可能性がある。
原題: OPEC+ Extends Oil Supply Cuts Until Mid-Year to Avert a Surplus(抜粋)
(延長決定の背景説明を加えます)
OPECプラス、6月末まで減産延長へ-供給超過を避け価格防衛 - ブルームバーグ
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