国が今年度実施した福島県産の農産物などの流通実態調査で、県産品の価格は一部の品目で回復傾向にあるものの、牛肉やモモなどは依然として全国平均を下回っていて、落ち込んだ価格の固定化が懸念されています。
この調査は、原発事故による県産の農産物や魚介類への風評の現状を把握するため農林水産省が実施していて、東京の卸売市場の取引情報などをもとに25品目の出荷量や価格などを調べています。
今年度の調査結果がこのほどまとまり、このうち重点6品目のコメ、牛肉、モモ、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメの価格をみると、全国平均と比べてピーマンがプラス1.9%、ヒラメがマイナス0.2%と回復傾向にあり、震災前に近い水準で推移しています。
一方、コメはマイナス6%、牛肉はマイナス11.5%、モモはマイナス12.9%、あんぽ柿はマイナス17.2%と、依然として震災前の水準を下回る状況が続いています。
国は価格が回復していない品目の販売不振の解消や、価格差の要因把握に取り組む必要があると指摘していて、県ではトップセールスによる販売の継続や、市場の調査を強化するなどして風評や価格差の解消に取り組むことにしています。
県産品の牛肉価格などは全国平均下回る 価格の固定化が懸念|NHK 福島県のニュース - nhk.or.jp
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