[ワシントン 12日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は12日、連邦準備理事会(FRB)が物価目標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数について、引き続き動向を注視すると述べた。
グールズビー氏はFOXニュースに対し「消費者物価指数(CPI)の伸びは複数回にわたり、われわれが期待する水準を上回った」とした上で、PCEの方が物価水準を推し測る上で望ましい指標になると言及。「インフレの低下傾向を示す望ましい数値が得られれば、現状についてかなり安心できる」と語った。
このほか、中東情勢の不安定化は原油・天然ガス価格の面でFRBにとって「不確定要素」になるとし、供給を巡るマイナスの衝撃は望ましくないとの認識を示した。
グールスビー氏は、自身の政策見解の詳細やFRBの今後の対応についての予測は示さなかった。ただその発言は、FRBの政策には今後発表されるデータが影響を与えることを示している。
特にグールスビー氏は、住宅費の動向を注視していると繰り返した。
3月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上振れた背景には、ガソリンや住居費の上昇があった。グールスビー氏は、住宅費がパンデミック(世界的な大流行)以前の水準近くに戻らない限り、物価安定を回復するというFRBの職務は厳しいものになるだろうと語った。
PCE価格指数、物価目標として引き続き注視=米シカゴ連銀総裁 - ニューズウィーク日本版
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