ガソリンの価格は値上がりが続き、9カ月ぶりの高値となり、事業者からは政府の補助金の延長を求める声が聞かれました。
レギュラーガソリン1リットル当たりの7月8日時点の全国平均小売価格は、前の週の調査と比べて60銭高い176円20銭で、3週連続で値上がりし、去年10月以来約9か月ぶりの高値となりました。
記者:「値上がりを続けるガソリン代。給油しに来られる方はどう思っているのか、聞いてみます」
給油に来た人:「やはり車を使う機会が多いので厳しいですね。早く安くなってほしいと思います」「なるべく使わないようにしてるんですけど、使うこともどうしてもあるので我慢してます」
政府はこうしたガソリン価格の値上がりの対策として、石油の元売り会社への補助金の支給を行っていて、これにより価格は27円抑制されたと発表しています。しかし、それでも続くガソリン価格の高騰。政府は補助金の支給を年末まで継続する方針ですが、事業者からはさらなる延長を求める声も聞かれました。
シンエネ商事 八幡山SS 佐藤所長:「いろんな影響があるとは思うんですけど、補助金がなければ市場の価格は高くなってしまうので、引き続きお願いしたいなと。生活する上で必要なものなので、できる限りの努力はしてお買い求めしやすい価格で提供できるよう努力したい」
政府は7月11日から補助金を増額し33円40銭を支給するとしていて、調査会社によりますと来週以降の見通しについて「補助金が増えるので、値下がりするだろう」と話しています。
物価高騰により厳しい状況が続いていますが、各自治体では支援策がとられています。
そのひとつが、「プレミアム付き商品券」です。すでに申し込みや販売が終了している自治体もありますが、現在やこれから申し込みを行う自治体がこちらの5区になります。
板橋区・足立区・大田区では、現在申し込みを受付け中で、墨田区は来月(8月)、北区は9月から申し込みが開始されます。板橋区は紙の商品券のみで、足立区は、紙とデジタルの両方、それ以外の区は、デジタルのみの発行となります。
プレミアム率は20%が多く、足立区はデジタルのみ25%となっています。商品券を購入できる対象は、区内在住の人で、板橋・足立・大田区は、在勤・在学の人も含まれます。
また、商品券以外でも、キャッシュレス決済アプリ「PayPay」で支払いをするとポイントを還元する支援策が、練馬区とあきる野市で現在実施されています。それぞれの区内や市内の中小企業の店舗で買い物をすると、練馬区では最大20%、あきる野市では最大25%のポイントが還元されます。
一方、東京都は、対象を細かく分類し、それぞれが必要な物価高騰対策などの支援に取り組んでいます。住民税が非課税の世帯などを対象に生活必需品の購入を支援する狙いで、1世帯あたり1万円分の商品券や電子ポイントを配布する事業の申し込みを先月から受け付けています。
また、介護職員に対する対応として月額1万円を住宅への手当として支給する方針を示していて、こちらも現在、申請の受付を行っています。さらに、物資を船で輸送する必要のある島しょ部への支援として小笠原諸島内で生活必需品を販売する事業者に対し、輸送費を品目別に30%から100%を補助する取り組みも行っています。
ガソリン価格高騰 9カ月ぶり高値に 事業者「政府の補助金 延長を」 - TOKYO MX
Read More
No comments:
Post a Comment