銅在庫が枯渇した場合、価格は2025年までに1トン=2万ドルに到達する可能性がある。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が予想した。銅価格は5日に10年ぶりの高値を更新した。
銅市場では5日、国際価格の指標であるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物が1トン=9949.50ドルで取引を終えた。価格は一時、1万40ドルまで上昇。11年2月に付けた1万190ドル以来の高値を付けた。
バンカメは4日付のリポートで現在の銅在庫について、需要の約3週間分になった15年前と同じ水準だと指摘。世界で経済活動が再開するなか、銅は2021年と22年に供給不足に陥ると予想した。
その上で、06/07年のLMEニッケル在庫の減少を前例として取り上げ、この時にニッケル価格が300%超上昇した事実を指摘。銅価格は向こう1年で1万3000ドルまで上昇すると予想した。
銅スクラップの利用
一方、銅の需給は23年と24年に均衡を取り戻すとバンカメは予想。銅スクラップの使用増加が見込まれるためという。
精錬所での銅スクラップの使用量は16年の約4200トンから25年までに6700トンへと約60%増加することが予想されるという。
しかし、銅スクラップの供給増加が実現しない場合、在庫は3年以内に枯渇する可能性があり、その場合は激しい価格変動が引き起こされる可能性があると指摘。2万ドルを超える水準への価格上昇の可能性を予想した。
銅価格、25年までに2万ドルに上昇へ 在庫枯渇の場合—バンカメ - IG
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