鉄鉱石と鉄鋼の価格が過去最高値を付けた。中国が連休から明け、需要がいっそう増加した。
6日の市場で指標の鉄鉱石スポット価格は史上初めてトン当たり200ドルを突破。シンガポールと中国の鉄鉱石先物価格も上昇した。経済が成長軌道に戻る一方で世界の鉱業大手は操業に問題を抱え、供給がひっ迫する中で鉄鋼需要が増している。
中国は温暖化ガス排出量削減と鉄鋼の供給を絞る狙いで数々の生産抑制措置を打ち出したが、同国の鉄鋼メーカーは年10億トンを上回る生産を続けている。当局の措置は鉄鋼価格と鉄鋼メーカーの利益を押し上げ、各社が鉄鉱石価格上昇によるコストを吸収するのを助けている。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、カーン・ペカー氏は「中国の鉄鋼生産削減計画は全く成功しているように見えない」とリポートで指摘。中国以外の鉄鋼生産は今のところ鈍いが、4-6月(第2四半期)終盤から上向き始めるとの見通しを示した。
コンサルタント会社マイスチールによると、鉄鉱石(鉄分62%)のスポット価格は6日、トン当たり201.15ドルに上昇。シンガポールの先物価格は一時5.1%高の196.40ドルと、2013年に先物取引が開始されて以来の最高値を付けた。大連商品取引所の鉄鉱石先物価格は8.8%高で同日の取引を終えた。
原題:
Iron Ore Joins Steel In Hitting Record as China Demand Unleashed(抜粋)
鉄鉱石と鉄鋼価格が過去最高値、中国連休明けで需要さらに上向く - ブルームバーグ
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